小説

変身(妻物語版)

変身(14)

ビデオの場面は切り替わり、妻は畳の上に正座しています。妻はカメラに向かって深々とお辞儀をしました。 「あなた……こんな素敵な旅館に連れてきていただいて、ありがとうございます。紀美子、感激いたしましたわ」 「そうか」  男は妻の言葉に満足そう...
新 花と蛇(挿絵更新分)

58.新たな生贄(1)

「手掛かり――そうだ、慌てていたのですっかり忘れていたわ」 (何だ?) 「こちらの屋敷に向かう時、連中が用意した車に乗り切れなくて、タクシーに分乗したの。そのタクシーのナンバーを覚えているわ。品川××の53××よ。クリーム色で車の横にチェッ...
新 花と蛇(挿絵更新分)

57.潜入(4)

「久美ちゃんはどうする? 良かったら若い男を紹介するわよ」 マリが久美子を見ながら声をかける。 「私は、遠慮しておくわ」 「そう」 久美子があわてて手を振るとマリはあっさり引き下がる。 「彼氏に操を立てているんやろ」 義子のからかいに、久美...
変身(妻物語版)

変身(13)

「どうした、早く言わないか」 「だって……」 「言わないのならまたケツを丸出しにさせるぞ。知っている人に見られてもいいのか」 「待って……言いますわ」  妻は覚悟を決めたように口を開きます。 「私、東山紀美子は今日と明日、夫のことも子供のこ...
変身(妻物語版)

変身(12)

私は回復したモノを妻にしゃぶるように命じました。妻はある程度予想していたのか抗いもせず、私のモノをアイスキャンディのように嘗め始めました。  妻にフェラチオされるのは初めてではありませんが、いつもなら少ししゃぶっただけで「もう、おしまい」と...
新 花と蛇(挿絵更新分)

56.潜入(3)

突然久美子は、助手席の悦子がじっと黙ったままバックミラーに映る久美子の方に時折視線を向けていることに気づき、慌てて下を向く。 「久美子さん」 「な、何?」 久美子は思わず、悪戯を咎められた子供のような声を出す。 「この前は助けてくれてありが...
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