小説

新 花と蛇(挿絵更新分)

19.新宿歌舞伎町(3)

その後友子と直江を奥のボックス席に寝かせたまま、銀子、義子、悦子、そして久美子でちょっとした酒盛りになった。銀子がマスターに話を付けて店を貸切りにしたらしく、他の客は入ってこない。 酒が回るにつれて座は賑やかになって行く。義子という大阪弁の...
新 花と蛇(挿絵更新分)

18.新宿歌舞伎町(2)

友子と直江を引きずりながら雑居ビルの地下にある暗い酒場に逃げ込んだ後、悦子は店の電話を使って誰かに連絡した後、マスターに救急箱を借りる。 久美子の手伝いを借りて、友子と直江の怪我の手当を手早く済ませた悦子は改めて久美子に礼を言う。 「助けて...
新 花と蛇(挿絵更新分)

17.新宿歌舞伎町(1)

久美子が歌舞伎町に通い始めてからこれでもう三日目になる。 兄の山崎の助手を買って出たものの、専門過程に入ったばかりの久美子は大学の授業も結構忙しく、調査の時間を思うように取ることは出来なかった。 新宿歌舞伎町を根城にしていた葉桜団というやや...
新 花と蛇(挿絵更新分)

16.姉弟無残(4)

「ね、姉さん、僕のチンポ、も、もうこんなに大きく、硬くなったよっ」 気品さえ感じさせる美少年がそんな猥褻な言葉を口にしたのを聞いて、友子と直江は手を叩いて笑い合う。 「だ、駄目、駄目よっ。文夫さん」 小夜子はむずがるように首を振り、激しく腰...
新 花と蛇(挿絵更新分)

15.姉弟無残(3)

(ああ……文夫さん) 同年代、あるいは年下の不良少女に「お坊ちゃん」と揶揄的に呼ばれ、陰湿ないたぶりを受けている弟を目の前にしながらどうすることも出来ない。小夜子は懊悩に身を揉むが、そんな小夜子を宥めるように銀子が小夜子の背後から柔らかい乳...
新 花と蛇(挿絵更新分)

14.姉弟無残(2)

小夜子も均整のとれた弟の裸身と、その股間の男の象徴がみるみるうちに逞しくなっていくのを見て、頬をさっと赤らめる。 「まあ、文夫ったら、お姉さんの素っ裸を見て早速おチンチンを堅くさせるなんて。いけないお坊っちゃんね」 朱美が嘲笑を浴びせると文...
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