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新 花と蛇(挿絵更新分)

新 花と蛇(挿絵更新分)

242.奴隷のお披露目(42)

「え……」戸惑う美紀夫人に和枝はいったん咥えた煙草を指先でつまみ、「え、じゃないわよ。お客様が煙草を取り出したら、すかさず火を点けるのが勤めでしょう」と皮肉っぽく言う。「ほら、ライター」美紀夫人は「す、すみません」と頭を下げると、和枝から手...
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241.奴隷のお披露目(41)

岩崎のごつごつした手で肩を抱かれながら、京子と美津子の千鳥の芸を見せつけられている美紀夫人は、肌が粟立つような恐ろしさを感じる一方で、なぜか身体が熱く火照ってくるのを感じているのだ。(京子さん……美津子さん……どうして……)美紀夫人は息子の...
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240.奴隷のお披露目(40)

町子と岡田がそんなことを話しているうちに次の舞台の用意が出来たのか、義子の声がマイクを通して部屋の中に響く。「皆さま、お待たせしました。それではショーの続きをお楽しみ下さい」扇情的な音楽が鳴り響き、舞台の幕が開く。和枝もいったん美紀を口説く...
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239.奴隷のお披露目(39)

岩崎もまた美紀夫人を抱き寄せながら、うっとりとした顔つきで話しかけている。「奥さんは年齢《とし》はいくつだい」「よ、四五です」「四五だって」岩崎は驚いて目を見開く。「とてもそんな風には見えねえぜ。肌の色艶を見たってどう見ても三〇代前半といっ...
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238.奴隷のお披露目(38)

「家元令嬢は時造の花嫁になったのだからな。その母親は時造にとっては間違いなく義理の母親だ」「おっしゃるとおりです」川田は追従的に笑う。「まてよ。それなら岩崎一家と千原流は親戚ってことになるな」岩崎はそう言うと「関西一の暴力団と京都の名門華道...
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237.奴隷のお披露目(37)

「ふ、文之助っ」おぞましい陰間女郎によって交互に嬲られる文之助の姿を目の当たりにしたお小夜は、悲痛な声で呼びかける。そんなお小夜もまたお春と持ち場を交代したお夏の手で再び隠微な肉穴を抉られ「あっ、あっ」と苦悶と快感の入り交じった呻き声を上げ...
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