16.姉弟無残(4)

「ね、姉さん、僕のチンポ、も、もうこんなに大きく、硬くなったよっ」
気品さえ感じさせる美少年がそんな猥褻な言葉を口にしたのを聞いて、友子と直江は手を叩いて笑い合う。
「だ、駄目、駄目よっ。文夫さん」
小夜子はむずがるように首を振り、激しく腰を揺らせ続ける。
「もっと、もっと大きく、太くしなきゃ駄目っ。そんなことじゃ、ショーのスターはつとまらないわよっ!」
「ほら、姉さんのいいつけや、もっと隆々と逞しくおっ立てんかいっ!」
義子はそう言うと指先をいきなり文夫の菊座に突っ込む。文夫は「ううっ」と苦痛の声を上げるが、肉体はそんな隠微な刺激に確実に反応し、若い肉棒は驚くほどの膨張を見せる。
「このお坊ちゃん、ケツの穴も感じるみたいやで」
文夫の浅ましいまでの反応を見た義子が笑うと、銀子は「そうなの、春太郎と夏次郎が喜ぶわ。あの二人、お坊ちゃんに興味津々だもの」と淫靡な笑みを浮かべる。
「ねえっ、文夫さんっ」
ズベ公たちの嘲笑の的になっている弟を救おうとするかのように、小夜子は弟の名を呼ぶ。そして美麗な裸体を反らし、ぐっと腰を落とす。
「姉さんの、わ、割れ目の奥を良く見るのよっ!」
小夜子は続いてそのまま、艶やかな腿を大きく割っていく。小夜子の身体は、一本の鎖と両足に支えられ、まるでリンボーダンスを演じるような、大胆な姿態を現していく。
大きく開かれた小夜子の内腿の奥を締め上げる赤白のだんだら模様の鈴縄に取り付けられた大きな鈴と小さな鈴が、薄い繊毛に覆われた小夜子の羞恥の丘を飾るようにキラキラと輝いている。
ああっ、ああンっと小夜子はいかにも切なげな吐息をつくと、股間の二つの鈴は見る見るうちにその体内に吸い込まれていく。
「こいつは大したもんだよ」
文夫の背後で、小夜子の演技を真正面から見ている義子が感嘆の声を上げる。
小夜子は悩ましく双臀をくねらせながら、女の二つの羞恥の箇所を使って、大きな鈴と小さな鈴を同時に吐き出したり、吸い込んだりする。その部分がまるで意志を持った生き物のような巧みな動きに、見物している銀子や朱美も目を見張る。
「ね、ねえ……文夫さん。姉さん、器用なことが出来るになったでしょ。こ、これは小夜子の人間ポンプっていう芸なの。女のお道具が余程良くないと、無理なんですって」
小夜子は、口元に微妙な笑みを浮かべながら弟の眼前で卑猥な芸を演じ続ける。
「ふ、文夫さんも姉さんみたいに、恥ずかしいところを使った芸当をたくさん覚えなきゃ駄目よ。わ、わかるわね」
金の鈴を吸い込んでは吐き出す、潤んだ肉襞の軟体動物のような動き、銀の鈴を吸い込んでは吐き出す可憐な菊花の食虫植物のような動き。あまりにも妖美で官能的なその情景に、文夫の肉棒はさらに逞しく反り返っていく。
「ああ、文夫さん――姉さんの身体を見て、そんなに堅く、大きくしてくれたのね。う、うれしいわ――」
小夜子は感極まったように身体を反らせ、鼻を鳴らす。
「小夜子ったら、随分成長したのね。驚いたわ」
「姉弟のポルノショーなんて鬼源の悪趣味だと思っていたけれど、これなら間違いなくお客の評判を呼ぶわよ」
銀子は朱美とそう言い合うと、呆気に取られたような表情を小夜子と文夫の姉弟に向けている友子と直江に声をかける。
「友子と直江は、珠江と美沙江をこの姉弟コンビに負けないくらいに調教するんだよ」
「え、ええっ?」
友子と直江は驚いて銀子の顔を見る。
「何を驚いているんだい、これが葉桜団のシノギだよ」
「でも、あんなお淑やかな奥さんとお嬢さんをこんな風に出来るのか――」
友子が気弱な声を出すと、朱美が笑いながら「この小夜子だって初めはお淑やかで、虫も殺さないって顔をしていたさ。でも今ではああやって、弟の前で娼婦もためらうような卑猥な芸を演じるようになったんだよ」と言う。
友子と直江は改めて小夜子と文夫に目を向ける。小夜子はますます情感が迫って来たのか、とろりと潤んだ瞳を文夫に向けながら、裸身を妖しくくねらせ続けている。
「義子、ちょっと交替してよ」
「はいよ、銀子姐さん」
小夜子が思う壷にはまって来たと感じた銀子は義子に代わって文夫の後ろに回り、双臀の奥に秘められた菊座を柔らかくもみ上げながら文夫の耳に囁きかける。
「どう、姉さんの肉体って素晴らしいでしょう、文夫さん。文夫さんのおチンチンもあんな風に姉さんの身体の中に吸い込んで欲しい?」
「そ、そんな――」
文夫は青ざめた顔をのけぞらせる。
「そ、それだけは許してください」
「なによ。姉さんのマンコをみてこんなにビンビンにさせているくせに。格好つけけるんじゃないわよ」
銀子はいらだたしげに、文夫の菊蕾に指先をねじ込む。
「ああっ!」
強烈な快感がその部分から全身を貫き、思わずうめき声を上げる文夫。
朱美もマリに代わって小夜子の後ろに立ち、形の良い白桃のような乳房をゆっくりと揉み上げる。
「ああ、朱美お姉様……」
「久しぶりにそう呼んでくれたわね」
朱美が唇を求めると、小夜子はためらわず首を反らし、朱美に舌を吸わせる。倒錯的なレズビアンの行為を積極的に演じている小夜子の姿を見た友子と直江の身体に、嗜虐的な興奮が湧き上がってくる。
美沙江と珠江を自分たちの手であのように作り替えることが出来る――確かにそれはたまらなく魅力的なことだったし、それで贅沢に暮らすことが出来る金がついてくれば言うことではないか。
「あ、ああ……さ、小夜子、もうどうなってもかまわないわ」
小夜子は朱美の手で敏感な乳房をゆさゆさと揉み立てられながら、舌足らずな声を上げる。弟が銀子の手で淫らにいたぶられる前で、自らも朱美からレズの愛撫を受けながら、卑猥な自慰行為を展開しなければならない耐え難い羞恥と屈辱が、いつしか甘い被虐性の快感となり、小夜子は酔ったように鈴縄の踊りを続ける。
文夫も、信じられないほど淫らな行為を続ける美しい姉の姿に呆然としながらも、その部分のエロチックな動きから目を離すことが出来ないのだ。
「こうなったらお互いに一度、すっきりした方がいいわね」
銀子がそう言って朱美に目配せすると、朱美は「わかったわ」という風にうなずく。
「さあ、姉弟仲良く頂上へ上るんだよ」
銀子が文夫の肛門を嬲る手を強めると、朱美も小夜子の乳房への愛撫の調子を速める。美しい姉弟は二人のズベ公に追い立てられるように、ついにともに快感の戴きに上るのだ。
「ね、姉さんっ!」
「文夫さんっ!」
文夫の肉棒の先端から大量の白濁が迸り、小夜子に向かって弧を描くように飛ぶ。小夜子は弟のその熱い迸りをまるで体内に受け止めたかのように裸身を震わせながら甘い声で「い、いくっ!」とはっきり絶頂の瞬間を告げて、事切れたかのように首を垂れるのだった。

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