第129話 砂の城(3)

「どうしたの、小椋さんったら」
文子がゆらりと立ち上がり、裕子を引き起こす。良江も笑いながら裕子の向かいに立つ。
「しっかりしなさいよっ、と」
文子がどんと裕子を突き飛ばすと裕子はふらふらと良江に向かって倒れ込む。
「あらあら、みっともないわよ。こんなに酔っ払って」
今度は良江が裕子を文子に向かって突き飛ばす。再び文子の方へ倒れ込む裕子。
「娘たちの前で恥ずかしくないの」
「本当に駄目な母親ね」
文子と良江は罵声を浴びせながら、まるでキャッチボールをするように裕子の身体を交互に突き飛ばす。そのたびに裕子は呂律の回らない口で「らめ(駄目)ー」とか「ゆるりれ(許して)ー」とか言いながら、2人の悪女のされるがままになっている。
文子と良江は次に裕子を抱えるようにしてソファに腰を掛けると、2人の間に座らせた裕子の膝の辺りに腕を掛け、思い切り左右に引き裂く。
「ほーら、ご開帳」
陰りをすっかり剃り取られた裕子の秘園が、露骨なまでに開陳され、女達はいっせいに歓声を上げる。
「せっかくいい教材があるんだから、娘たちに性教育をして上げたら? 敦子」
「そうねえ」
ブランデーを飲んでいた敦子が腰を上げる。
「いずれ貴美子を教材にして、A工の授業で使おうと思っていたんだけれど、その予行演習になるわ」
敦子は大きく開かれた裕子の股間の傍らに腰を据えると、里佳子に呼びかける。
「裕子も大学講師なんだから、自分で説明させるのもおもしろいかもね」
「それがいいわ、国文学講師から性教育の講師に転進、ってわけね」
敦子と順子がそんな恐ろしいことを話しても、酔いが回って朦朧とした裕子の頭には入ってこないようである。裕子は堂々とまでに開陳された秘部を閉じようともせず、はあ、はあと荒い息をつきながら、脂肪ののった滑らかな腹部をゆっくりと上下させているだけである。
「里佳子、あなた、今晩はいよいよ処女を捨てなければならないのでしょう? スムーズに行くようにお母様が教えてくださるそうよ。オチンチンの受け入れ方を」
美樹が里佳子に淫らがましくそう囁き、肩を抱くようにして裕子の前に座らせる。
「ところで、里佳子の相手って誰なの?」
「さあ、健一じゃないの?」
そんなことを言い合っていた文子と良江は、香織に「ねえ、里佳子の処女を誰に散らさせるつもり?」と尋ねる。
「健一の童貞喪失ショーをかねているんだから、健一でしょう?」
「さあ、どうかしらね」
香織は意味ありげな笑みを浮かべるが、そんなおぞましい会話も酔いの回った里佳子の耳には届いていないようである。
「それは今夜のお楽しみ、ってことにしておいて」
香織はそう言うとバッグの中から三つ又のバイブレーターを取り出し、敦子に手渡す。
「まあ、用意周到ね」
敦子は笑うとバイブのスイッチを入れ裕子の股間の付け根にそっと押し当てる。
「あっ!」
突然敏感な箇所を刺激された裕子は、内股の筋肉をビクンと痙攣させる。
「すごく敏感ね、気に入ったわ」
敦子は裕子の反応を見てクスクス笑う。
「この女のオッパイを揉んで上げてよ。順子」
「了解」
順子はおどけた返事をすると裕子の上半身に回り、豊かな両乳房をゆっくりと揉み上げる。たちまち裕子は感じて来たのか、「ああ……」と切なげな鼻声を漏らし出す。
「なかなか揉み心地の良いオッパイだわ」
順子と敦子はクスクス笑い合う。裕子は敏感な乳房と内腿を刺激され、酔いに火照った裸身をもどかしげにくねらせている。
「黙ってちゃ分からないわよ。男に可愛がられる方法を、可愛い娘にしっかり教えて上げるのよ
「ちゃんと自分の欲求を口に出して言いなさい」
「あ、ああ……」
「ああ……じゃなくて『裕子のお乳をモミモミして』と言ってご覧」
「ゆうこの、おりりをを、ろりろりしれ……」
知性美を誇る裕子が、酒の酔いに朦朧としているとはいえそんなことを口走ったので女達は手を叩いて喝采する。
「おりり、って一体何よ」
「ろりろりしれ、って言うのも傑作ね」
ため息を尽くようにそんな言葉を口にした裕子の全身から、熟女らしい色気が匂い立つ。
「ああ……もっとつよる(強く)……りるり(乳首)も、りるりもさわって……ああ、そうよ……そこ……」
「ああ……そこばっかりせれらいれ(責めないで)、るり(クリ)……るりろりる(クリトリスを)……ああ、そこはやらりる(優しく)……おれらり(お願い)……」
始めは敦子に言われるままに呂律の回らない口で卑語をしゃべらされていた裕子だったが、次第にワインに酔った身体の中に淫らな鬼が棲み付いたかのように、ピンク色に染まった裸身を艶っぽくくねらせ、自ら破廉恥な言葉を吐き始めるのだ。
そんな裕子の様子を、これもワインの酔いにとろんとした表情で眺めている里佳子は、両脇から香織と美樹に抱えられるようにして、敦子による母親への愛撫と調子を合わせるようにいまだ堅さの残る乳房をやわやわと揉まれ、リングで締め上がられたクリトリスをゆっくりと摩られているのだ。
「ああ……そ、そこ……いいわ……」
「あ……アヌスはそんなに強くしないで……そう、そうよ……いいわ……素敵よ……」
淫らな本性を引き出されたように乱れる母の姿から口惜しげに顔を逸らしていた貴美子は、裸身を飾っている生ハムやチーズを文子と良江の持つ箸先でつつかれ、「あっ、あっ」と途切れ途切れの悲鳴を上げている。
「こんなところに苺があったわ」
「これは貝柱かしら」
文子と良江はふざけて、貴美子の敏感な乳首や、包皮を弾かせた花蕾を箸先でつまむ。
「い、嫌ん……」
リングを嵌められ敏感な部分が露出した花芯を文子に指先でやわやわと揉み上げられ、貴美子は思わず甘い悲鳴を上げる。
「貴美子もお腹がすいたでしょう」
良江はセロリ、キュウリ、人参などを縦に切り、背の高いグラスに入れた野菜スティックに手を伸ばす。良江は瑞々しいセロリを手に取ると、「ソースがないわね」といいながら貴美子の下腹部に近づける。
「しょうがないから自分で味付けしなさい」
良江はそう言うと、セロリのスティックを貴美子の秘奥に差し入れる。
「あっ、嫌っ……」
貴美子は狼狽して腰部を振るが、四肢をガムテープで固定されている身では抵抗のしようもない。
「キュウリも食べなさい」
「人参は嫌い? 好き嫌いはだめよ」
文子と良江は面白がって次々に野菜スティックを貴美子の秘部に差し込む。たちまち貴美子の秘奥には10本ほどの野菜が突き立てられる。

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