第142話 吹きすさぶ淫風(9)

脇坂が岡部摩耶を早くも二度目の頂上に追い上げているころ、その隣ででんと胡座をかいた黒田は膝の上に素っ裸の山崎奈美を乗せ上げ、いわゆる対向位でつながり合っている。
「へへ……奥さん。前から奥さんのことは狙っていたんだ」
黒田はニヤニヤ笑いながら奈美の形の良い乳房を揉み上げたり、薬の作用で充血した乳首を吸い上げたりしながら話しかける。
「女の子を2人連れて、よく俺の店に買い物に来たやろ。駅前のコンビニや。覚えてるか?」
「あっ……え、ええ……」
奈美はその言葉に自分を抱いている男が、駅前のコンビニのオーナーであることにようやく気づく。かつては時折店長としてレジにも立っていたが、現在は店内ではあまり見かけることはない。
以前、有美や留美を連れてその店に買い物にいった時、支払いをする奈美の乳房のあたりを、その男が無遠慮な目付きで眺めていたのを思い出した奈美は、思わず嫌悪感を覚えて逃れようとするが、黒田は太い腕で奈美をしっかりと抱きとめ、胸元に引き寄せる。
「こらこら、どこへ行くんや。奥さん。しっかりつながらないと駄目やないか」
「あ、ああっ!」
そこで一層結合が深くなり、奈美は甘い響きの交じった悲鳴を上げる。
「亭主以外のチンポをくわえ込むのはどんな気分や、ええ、奥さん」
黒田はそう言うとゆっくりと腰を上下させる。奈美はそのたびに張り出したカリで肉襞をこすられ、先端で子宮口を突かれる鋭い感触に、夫以外の男に抱かれているという嫌悪感や背徳感が徐々に薄れ、熱い肉の悦びにどっぷりと溺れていく。

5人の男の中で出遅れて一人あぶれた赤沢は、様々な姿態で男たちとつながっている4人の人妻をきょろきょろと眺めている。
副会長の池谷昌子は41歳。4人の中では幾分ぽっちゃりしたタイプだが、その雪白の肌と張りのある巨乳、そしてややたれ目気味の愛嬌のある顔がなかなか魅力的である。熱心な裕子のシンパであった昌子だが、今は40過ぎの独身で旺盛な性欲を持て余している朽木によってその豊かな肉体を貪るように抱かれ、敏感な乳首を吸い上げられながらヒイヒイと快楽を訴えている。
同じく裕子のシンパである書記の長山美智恵は艶のある長い黒髪とくっきりとした面立ちをしたなかなかの美人であり、娘の瞳が、昌子の娘の瑞江と同じ中2ということもあって昌子とは姉妹のように親しい。昌子とは対照的にスリムな美智恵は、最近セックスレス気味の39歳の肉体を沢木の熟練した技巧によって翻弄され、親友の昌子と競い合うようにソプラノの悲鳴を張り上げている。
厚生担当の山崎奈美の40歳という年齢が信じられない少女を思わせる清楚な容貌は、黒田の巨大な肉塊でその女陰を突き上げられるたびに痛々しく歪む。奈美は健気に歯を食いしばりながら「うっ、うっ」とうめき声を上げ快楽を堪えていたが、やがて絶息するような声を上げて黒田にしがみつき、ブルブルと裸身を震わせる。
赤沢は最後に床の上に横たわっている脇坂の上に跨った総務担当の岡部摩耶に視線を走らせる。学生時代には合気道部に所属していたという37歳の摩耶は、今も十分それを窺わせる鍛え上げられた筋肉と、女らしい曲線が調和した見事な裸身を脇坂の腹の上でうねりまわせている。
摩耶は自分を抱いているのが、中学1年になる娘の沙耶も標的にしたことのあるPTA役員の中では有名な盗撮魔、脇坂だということにようやく気付いていた。そんな男に抱かれながら早くも三度目の頂上を極めさせられるたまらない嫌悪と、こらえきれない快感の狭間で懊悩の極致にある摩耶の顔を眺めていた赤沢の脳裏に、ある記憶がよみがえる。
赤沢は脇坂の呑み友達の不動産屋でチビ、メガネ、禿げという女に嫌われる三要素がそろっており、かつ痴漢の常習犯である。
嫌悪にゆがんだ摩耶の顔を見た赤沢は、それがかつて自分が満員電車の中で尻を撫でようとして逆に腕をねじ上げられ、警察に突き出されたことのある女だということを思い出したのだ。
その際は事実上未遂ということもあって、警察の説諭を受けただけで解放されたが、電車の中で赤沢を睨みつけた憤怒に満ちた摩耶の表情は今も忘れることが出来ない。
(あのときの女だ……)
赤沢は脇坂に跨っている摩耶の背後に回ると、その形の良い尻に舌なめずりするような顔を近づける。微妙に息づいているような摩耶の菊蕾を赤沢は指先でつつく。
「ああっ!」
摩耶は尻を振って赤沢の指から逃れようとするが、その身体は脇坂の肉棒で釘付けにされたも同然であり、淫らな玩弄を避けることも出来ない。
(あの時はじっくり触ることが出来なかったからな。今日はその分たっぷりとお返ししてやるぜ)
「どうせなら浣腸してあげたら?」
香織がそんな赤沢の思考を読んだかのようにニヤニヤ笑いながら近づくと、イチジク浣腸を手渡す。赤沢はにやりと口元を歪めるとキャップをはずし、摩耶の尻穴にいきなり突き立てる。
「あ、あっ! な、何をするのっ!」
異様な感触に摩耶は鋭い悲鳴を上げる。しかし摩耶は同時に脇坂から激しく突き上げられ、直腸内に薬液を浴びながら三度目の絶頂を極める。そんな赤沢の行為を真似するように、文子、良江、圭子、そして春美がそれぞれ香織からイチジクを受け取ると、他の3人の役員たちに近づく。
朽木、沢木、黒田の三人は女たちの作業に協力するようにそれぞれ騎乗位に体位を変え、昌子、美智恵、奈美の尻を思い切り突き出させる。文子が昌子の豊満な尻に、良江が美智恵のスリムな尻に、そして圭子と春美が奈美の形の良い尻に取り付き、それぞれイチジクを突き立てる。
「あっ、ああっ!」
「い、嫌っ!」
「な、何をしたのっ!」
3人の人妻は同時に甲高い悲鳴を上げ、3つ並んだそれぞれ個性豊かな尻を震わせる。その時すでに摩耶の均整の取れた尻は一個目のイチジクを飲み込み、赤沢によって二個目を咥えさせられている。
「ああっ、ば、馬鹿なことはしないでっ!」
さすがに摩耶も何をされているか気づき、懸命に腰部を振って赤沢の手から逃れようとするが、薬の影響か、それとも脇坂によって三回連続でエクスタシーを味合わされたせいか、身体はすっかり痺れたようになっており、合気道の有段者である摩耶がろくに抵抗することも出来ない。
昌子も、美智恵も、また奈美も同様で、文子たちによって次々に浣腸を施され、空になったイチジクが集会場の床に並ぶ。
「ああっ、も、もう許してっ!」
「浣腸なんて嫌っ!」
「お腹が……お腹が痛いわっ」
知らないうちに媚薬を飲まされ、男たちに犯されながらさらに浣腸まで施される極限の色地獄にのた打ち回る4人の人妻の姿を、香織は楽しげに眺めている。香織の足元ではしのぶと裕子が呆然とした表情を、悶え狂う4人の友人たちに向けている。
「お前たちのおかげで新しい奴隷が大量に手に入ったわ。お礼を言うわよ」
香織はクスクス笑いながらそういうと、つま先で裕子の逞しいばかりに張り出した尻と、しのぶの形の良い尻を順につつく。その言葉にしのぶと裕子は堰を切ったように泣き出すが、香織はそんな悲嘆に暮れる2人を楽しげに見ながら、畳み掛けるように言う。
「副会長の池谷昌子は娘の瑞江が中学2年、書記の長山美智恵は娘の瞳が同じく中2、総務の岡部摩耶も娘の沙耶が中2、厚生の山崎奈美は娘が2人、中3の有美と中1の留美……どれも里佳子や香奈ほどではないけれど、なかなかの美少女だっていうじゃない?」

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