第143話 吹きすさぶ淫風(10)

香織の言葉にしのぶと裕子が弾かれたように顔を上げる。
「里佳子が中3、香奈が中1だから、全部で中3が2人、中2が3人、中1が2人と7人の美少女奴隷が勢揃いというわけね。今は裸同然の女子中学生をモデルにしたDVDが売れているそうだから、きっと良い商売になるわ。おまけに全員が同じ中学というのだから、話題性抜群よ」
「な、何ですって!」
香織が4人の役員ばかりでなく、その娘たちにも触手を伸ばすつもりであることを知り、裕子は衝撃を受け表情を引きつらせる。
「お、お願いです」
「あら、どうしたの?」
涙に濡れた瞳を向け、唇をわなわなと震わせる裕子を香織は楽しげに見つめる。
「子供たちにはせめてこれ以上……手を出さないで」
「どうして? 貴美子も里佳子も、健一も香奈も立派な奴隷になっているじゃない。自分たちの家族だけそんな目にあうのは不条理でしょう? あの女たちの家族も、自分たちと同じ運命を辿らせた方が良いと思わない?」
「お願いです、香織さん……これ以上は許して……」
しのぶも香織の足にすがりつかんばかりに懇願する。自分たちのせいで友人4人に降りかかった災いが、さらに罪のない巻き添えを再生産することはしのぶと裕子にとって耐えられないことだった。
「わかったわ。そのかわりあの4人の女たちはお前達に負けないような、立派な露出狂のマゾ奴隷になるまで、徹底的に調教するわよ。文句はないわね」
「ああ……」
しのぶと裕子は一瞬目を合わせる。PTAの母親たちの中でも最も親しく付き合っていた奈美や摩耶たちが、自分たちと同じく香織たちの性奴隷に落とされる。しのぶと裕子にこれまで加えられた苛酷な調教が、新たな生贄たちを容赦なく襲うことだろう。
あまりの恐ろしさにしのぶと裕子は裸身を戦かせるが、自分たちが今さら拒絶したところで、香織は奈美たちをこのまま許してくれるはずがない。
それなら多少でも自分たちが新たな奴隷の調教に関与することで、彼女たちの汚辱や苦痛を多少でも和らげることができるのではないか。そう考えたしのぶと裕子は悲しげにうつむいたまま「文句はありませんわ……」と答えるのだ。
「お前たちもしっかりと協力するのよ、いいわね」
香織の言葉にしのぶと裕子は力なくうなだれたまま「わかりました、おっしゃる通りに致します」と同意するのだった。

「い、池谷さん……お願い、早くして……」
「あーっ、も、もう、洩れちゃうっ!」
自治会の集会所に設置された女子トイレの前で、長山美智恵、山崎奈美、岡部摩耶の三人が後ろ手に縛られた素っ裸を切なげに蠢かせている。
文子や良江などの女たち、そして5人の男たちは集会場のテーブルに缶ビールや乾きもののつまみを並べ、昼間から宴会を始めている。酒の肴はもちろん、必死で排泄をこらえながら尻振りダンスを踊る東中PTA役員たちである。
女子トイレの個室は2つしかないが、そのうち1つには「故障中」と印刷された紙が張られており、使用できるのは1つきりである。そしてその1つには10分以上前からPTA副会長である池谷昌子と、黒田、沢木の3人が籠っているのだ。
奈美たち東中PTA執行部役員4人は、男たちに犯されながらイチジク浣腸を施され、限界に近い便意を必死に耐えている。施されたイチジクの個数はそれぞれが達したエクスタシーの回数と同じだけ、つまり朽木に抱かれた昌子は2個、沢木に抱かれた美智恵は3個、黒田に抱かれた奈美は4個、そして脇坂と赤沢の2人がかりで責め上げられた摩耶は5個ものイチジク浣腸の洗礼を受けたのだ。
そしてまた残酷にも、用便の順番はエクスタシーに達した回数が少ない順番と定められた。従って最も余裕のある昌子が一番目である。文子たちによって面白半分に素っ裸のままトイレに押し込められた昌子は、狭い個室の中に黒田と沢木が待ち構えていることに気づき、甲高い悲鳴を上げる。
「な、何でここにいるんですかっ! で、出て行ってくださいっ!」
「つれないことをいうなよ。手を縛られているんじゃケツも拭けないやろ。俺達が親切にも奥さんの後始末をしてやろうというんやないか」
黒田は笑いながら肉付きの良い昌子の裸身を抱き締める。
「い、嫌っ! もう、やめてっ!」
「やめてほしければ早いとこすませちまいな」
沢木はそう言うと昌子のむっちりした尻たぼに手をかけ、ぐいと押し開くようにする。
「ああっ、い、嫌っ! さ、触らないでっ」
「それとももう一本御馳走してやろうか」
沢木はポケットの中からイチジクを取り出すとキャップを外し、昌子の双臀の狭間に当てる。
「そ、それはもう嫌ですっ! 許してっ!」
「だって出ないんだからしょうがないだろう」
「奥さんの頑固な便秘が解消するまで付き合ってやりまっさ」
黒田と沢木の哄笑と、昌子のひきつった泣き声がトイレの外まで響き渡る。いったい個室の中でどのような淫虐な行為が繰り広げられているのか。美智恵、奈美、そして摩耶の3人はそんなことに思いを馳せる余裕もない。ただひたすら迫りくる便意を一刻も早く解消できることのみを願い、惨めに腰を上下させるのである。
個室の中の昌子はもともと便秘気味であったのか、イチジク二つ程度では催さず、黒田と沢木の前で死にも勝る痴態を晒すまでには至っていない。しかしそれが果たして昌子にとって幸運だったのかどうかは分からない。素っ裸のまま後ろ手に縛り上げられた昌子を黒田ががっちりと抱きとめ、個室の床にしゃがみこんだ沢木がその豊満な尻に追加のイチジク浣腸を次々と飲み込ませようとしているからだ。
「ああっ、も、もう十分ですわっ! 早くさせてっ!」
「何をさせるんだ、はっきり言ってみな」
沢木の怒声とピシャリと尻肉を叩く痛快な音が扉の向こうから響く。
「う、ウンチ、ウンチですっ! あ、ああっ、早くっ」
「そんな子供みたいな言い方は気にいらんな、こんな風にいうんや」
ボソボソと籠った黒田の声と、昌子の「ああ……」という悲痛な声が聞こえる。
「ひ、東中PTA副会長、い、池谷昌子にウンコをさせてください……ああ……お願い……」
その途端引きつったような昌子の泣き声、そして続いて激しい排泄の音が個室の中から聞こえる。それと同時に黒田と沢木の哄笑が響き渡るのだ。
「随分溜め込んでたもんやな」
「後から後から出てきますよ」
黒田と沢木のからかいの声、そして昌子の泣きじゃくる声が響く中、へっぴり腰になって必死に便意を堪えていた摩耶が「ああーー、も、もう駄目です」と悲痛な声を上げる。摩耶は4人の中では最も早く、また最も多い量を浣腸されていたのだ。身体を動かすのが好きな摩耶は日頃ジムに通って十分な運動をしているせいか便通も順調である。
裕子を除いた執行部の中では最も勝ち気な性格と言って良い摩耶が真っ先に白旗を掲げたのを見た香織は満足そうに微笑む。
「こんなところを汚されちゃかなわないわ。裕子、バケツを持っていらっしゃい」
「は、はい……」
裕子は香織に指示に従い、集会室の掃除用具入れからポリバケツを2個持ってくると、その内一つを摩耶の足元に置く。

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