第144話 牝獣たちの狂宴(1)

「な、何なのっ、これはっ! どういうことっ」
摩耶は限界に迫った便意を必死で堪えながら、床の上に置かれたバケツに恐怖に満ちた瞳を向ける。その時摩耶の前に並んでいた奈美が「ああっ、私も……も、もう駄目……」と叫ぶ。すかさずしのぶがもう一つのバケツを奈美の足元に置く。
「ああー、嫌ー、こ、こんなのっ!」
香織たちが何をさせようとしているのか理解した奈美は幼児のように泣きわめきながら裸身を悶えさせる。朽木と良江がそんな奈美の身体をしっかりと押さえ付ける。
「見ての通りトイレは満員だ。出したけりゃ、ここで出すんだな」
「い、嫌っ、そんなことっ、ぜ、絶対にできないわっ!」
摩耶は渾身の力を振り絞って暴れようとするが、裸身を後ろ手に縛られ、媚薬を飲まされ、さらに5個ものイチジク浣腸を施された身体では力が入らない。摩耶の抵抗は脇坂と赤沢の男2人によって簡単に制圧されて行くのだ。
その時ようやく個室の扉が開き、素っ裸の昌子が転がるように出てくる。黒田と沢木がその背後から、からかいの言葉を浴びせかける。
「たくさん出してすっきりしたか、奥さん」
「便秘を治療してもらって嬉しいだろう」
昌子は極限の屈辱と羞恥にしゃくり上げるように泣きながら集会室の床の上に倒れ込む。列の先頭に並んで便意に耐えていた美智恵が待ち兼ねたように個室に走り込む。
「見て、あのみっともない格好」
「よほどしたかったのね」
如何にも育ちが良いという印象の日頃の言動にも品格が感じられる美智恵が、限界に達した便意を堪えながらへっぴり腰で個室に駆け込む無様な姿を、圭子や春美は指さしながら笑いこける。
途端に個室の中から美智恵の悲鳴と黒田と沢木の笑い声が響いている。
「ああっ、そ、そんなっ、も……もう我慢できません」
「何が我慢できないんだ、奥さんよ」
「ちゃんと言わないとさせてやらないぜ」
「い、意地悪言わないでっ! お願いっ」
そんな3人のやり取りを聞いた圭子と春美はさらに大声で笑い出す。しかし、個室の中で用を足すことができた昌子と美智恵はまだしも幸運だったかもしれない。奈美と摩耶は素っ裸のままガニ股の姿勢をとらされ、足の間に置かれた掃除用のポリバケツの中に排泄するよう強いられているのだ。
「いつまでやせ我慢しているのよ」
「いい加減に始めなさい」
文子と良江は奈美と摩耶のそんな惨めな姿を見ながらケラケラ笑い合っている。
奈美は朽木に、摩耶は脇坂と赤沢に押さえ付けられるようにして、シクシクと口惜しげにすすり泣いている。限界に迫った便意を不自然な姿勢で堪える2人の人妻の両足は、ブルブルと小刻みに震えている。
「いつまでも我慢出来るもんじゃねえぜ。とっととおっ始めないか」
引き締まった尻を脇坂にパシリッと平手打ちされた摩耶は、憤怒のこもった視線を卑劣な男に向ける。
「こ、こんなところで出来るはずがないじゃないっ! ト、トイレに行かせてよっ!」
「トイレは満室だ。床を汚したくないならこうしてするしかないだろう」
赤沢が摩耶の乳首をぐいと引っ張りながら言い放つ。敏感な箇所に走る鋭い痛みを堪えながら摩耶は必死で抵抗する。
「個室はもう一つあるでしょう!」
「あいにく故障中だ」
「う、嘘よっ! 故障なんてしてないわっ」
「どうしてそんなことがわかる?」
脇坂の問いに摩耶は苦しげに顔をしかめていたが、「か、会議が始まる前に使ったのよ。その時は故障なんかしていなかったわっ」と頬を赤く染めながら答える。
「ほう、それじゃ奥さんが故障させたんじゃないのかい?」
「おおかたぶっとい糞でもして、詰まらせたんだろう」
「ち、違うわっ。馬鹿なことを言わないでっ!」
脇坂と赤沢のからかいを浴びながら摩耶が悔し泣きをしている横で、奈美もまた限界に迫った便意を必死で耐えている。
「う、ううっ……」
美智恵が個室に入っているから次は奈美の番である。あと少し我慢したら少なくとも衆人環視の中で排泄の姿を晒すという極限の羞恥からは逃れることが出来るのではないか。個室の中で昌子が、そして今は美智恵が黒田と沢木によって凌辱同然の目にあっているのにもかかわらず、奈美は眼前に迫った危機から逃れることに懸命であった。
「山崎さんはイチジク4つくらいじゃ物足りないみたいよ。追加で2、3個飲み込ませておやり」
全裸で脂汗を流しながら便意に耐えている奈美をおろおろと見つめているしのぶに、香織が数個のイチジクを手渡す。
「そ、そんな……」
親友である奈美に自らの手でとどめを刺すよう命じられたしのぶは、さすがに悲痛な目を香織に向ける。
「早くするのよっ」
香織にせきたてられて、しのぶはあきらめたように奈美の背後に回る。朽木がニヤリと笑ってしのぶに協力するように奈美の形のよい尻たぼを両手で押し開く。
「ああっ……」
その途端、奈美は必死でこらえていたものが今にも堰を切って噴出すような恐怖に、肌を粟立たせる。
「山崎さん、許して……」
しのぶが手にしたイチジクの嘴管を、露わになった奈美の菊蕾に押し当てる。奈美は思わず「い、嫌っ!」と腰部を振り、おぞましい浣腸から逃れようとするが、傍らに立つ文子からパシンと尻を平手打ちされる。
「お尻を振るなんてはしたないわね。そうやっていつも男を誘っているんじゃないの」
文子はそう言ってケラケラ笑うとバッグの中から小さなデジカメを取り出し、奈美にレンズを向ける。
「お前もこの生意気な女に2、3個ぶちかますのよ」
香織が裕子にもイチジクを手渡すと、どんと背中を押す。良江が躊躇っている裕子の髪を掴み、摩耶の後ろへと追い立てていく。一方、良江は文子に倣って、素っ裸の摩耶に向けたデジカメのシャッターをパシャ、パシャと切り始める。
「や、やめてっ! しゃ、写真なんか撮るなんて、どういうつもりなのっ!」
柳眉を逆立てて抗議の声を上げる摩耶の引き締まった尻を、脇坂と赤沢が交互に平手打ちする。赤い手形が摩耶の白い尻にくっきりと浮かび上がる。
「お前は気を散らさないで、さっさと糞を垂らせばいいんだっ」
憎々しげにそう言いながら嫌らしく尻を撫でる赤沢を、摩耶は涙に濡れた目できっと睨みつけるが、その男がかつて自分が警察に突き出した痴漢だということは思い出していないようだ。
(今度こそ、このいかしたケツをゆっくり撫で回してやるぜ。いや、それだけじゃない。これまで経験したことのないような恥ずかしい目に合わせてやるから覚悟するんだな。それに比べればきっと、浣腸なんてお遊びだって思えるほどだぜ)
「ああっ!」
赤沢を睨んでいた摩耶の表情が苦しげに歪む。裕子が摩耶の菊蕾に追加のイチジクを差し込み、一気に握り潰したためである。
「ごめんなさいっ! 岡部さんっ」
躊躇っていると余計に酷い辱めにあわされる。苦しみは早めに解いてやった方がいいのだ。裕子は自分にそう必死でいいきかせながら次々と追加の浣腸を摩耶に施していく。

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