作品案内

悪徳の街

『悪徳の街』は昔の「裏窓」などではよく見られたSM西部劇です。これまで絵物語中心だった耽美画報が「挿絵付き小説」中心へと転換していくきっかけとなった作品で、これ以降、白川にとっても小説を書くことが面白いと感じるようになりました。西部開拓期に...
ブログ

サイト移転しました

以前から使用しているカゴヤのサーバーが、最近とみにつながりにくくなってきており、会員の皆様にご迷惑をおかけしておりました。色々と改善案を検討してきたのですが、ワードプレスで作成されている非会員サイトのエリアを海外サーバに移し、トラフィックの...
花と蛇の世界

二 キャラクターの魅力 1.静子-博愛主義のヒロイン

(1)静子夫人のわからなさ 筆者の畏友であるK氏は、「『花と蛇』で一番良くわからないのは、あの静子夫人が実に変な人だということ」と言う。 実際、静子夫人はよくわからない性格の人であるが、このわからないところが実は本作品を支える魅力であったり...
花と蛇の世界

一.長寿化の秘密 3.読者参加型でアイデア募集

奇クという雑誌の性格がそもそも読者参加型であった、というよりも、ほとんどの原稿は投稿で占められていた。著名な『家畜人ヤプー』もそうだし、奇クの隠れた名作である未完の大長編『大噴火』(千葉青鬼氏作)も投稿原稿である。『花と蛇』も奇クの持つこの...
花と蛇の世界

一.長寿化の秘密 2.キャラクターの多様化によりマンネリ回避

『花と蛇』の主人公は静子夫人であり、静子夫人が日本の官能小説史上有数の魅力的なキャラクターであることは疑う余地はない。しかし、仮に悪漢達に責められるヒロインが静子夫人一人であったら『花と蛇』は足掛け11年にもわたる長寿作品とはならなかったで...
花と蛇の世界

一 長寿化の秘密 1.抜群の筆力

『花と蛇』は奇ク誌上だけでも昭和37年から46年まで足掛け10年という、この分野では他に類を見ない長期連載となったが、これには次のような理由が考えられよう。 まず、作者である団鬼六氏の筆力が他の作家に比べ群を抜いていたことである。いまでこそ...
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