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113.母子惑乱(6)

 柔らかい肉襞の間にくわえ込んだ金の鈴と、直腸内部に含まされた銀の鈴は、小夜子の動きとともに媚肉の中で妖しく動き回る。男のそれとは違い、鈴は小夜子の敏感な箇所の浅い部分を絶え間無く刺激する。その切ないような感覚に小夜子は、母親の目の前であることも忘れて「ああ……ああ……」と悶え泣く。
「あ、あなた……」
小夜子は潤んだ瞳を津村に向け、切羽詰まったように呼びかける。津村は心得たように小夜子の背後に回り、その形の良い乳房をやわやわと揉み上げる。
「ああ……た、たまらないわ」
津村の愛撫でさらに官能の炎を書き立てられた小夜子は、首をぐっとのけ反らせて身体をブルブル震わせる。そこを津村がすかさず唇を求めると、小夜子はためらわずに花びらのような唇を津村に合わせる。
「うっ、くうっ……」
津村に舌を吸われながら裸身をさも切なげに悶えさせ、官能の小爆発を展開する小夜子の姿を、美紀夫人は呆然と見つめている。
「ほらほら、舌の動きが止まっているわよ」
春太郎はそう言いながら文夫の頭をぐいぐいと押さえ付ける。そうやって催促された文夫は母親の花園への愛撫を再開する。
「ううっ……」
美紀夫人はたちまち苦しげに眉をしかめ、豊満な裸身を緊張させる。猿轡を噛み締めるように耐えている美紀夫人を面白そうに眺めていた春太郎は、夏次郎と顔を見合わせると、夫人の乳房をゆっくりと揉み始める。
「うぐっ」
途端に美紀夫人のうなじがブルッと震える。
「おっぱいが感じやすいのは娘と同じね。いや、小夜子の方が母親に似たのかしら」
そんな夫人の敏感な反応を頼もしげに見ていた夏次郎は、M字形に開脚させられた夫人の片肢を持ち上げるようにしてチュッ、チュッと口吻を注ぎ込む。
「ふぐっ」
夫人の上半身がブルッ、ブルッと立て続けに痙攣する。小夜子の乳房を揉み上げながらそんな夫人の変化を観察していた津村は二人のシスターボーイに声をかける。
「そろそろ奥様の猿轡を外してやれ。母娘で良い声を聞かせ合うんだ」
「了解」
春太郎と夏次郎はいったん愛撫の手を止めると、夫人の猿轡の結び目を解く。ようやく口の自由を得た美紀夫人だが、もはや抵抗する気力もなく「ああ、ああ……」と切なげな喘ぎ声を上げるだけだった。
春太郎と夏次郎、そして文夫の三人がかりで愛撫を受けてている美紀夫人の身体はいやがうえにも燃え上がっていく。そして目の前で、鈴縄を施されて淫らに裸身をくねらせている小夜子の姿が、夫人の情感を不思議なほど高まらせていくのだ。
「あ、ああっ!」
突然小夜子が動きを止め、裸身をブルブル震わせる。
「どうした、小夜子。踊りを止めちゃ駄目じゃないか」
「お、お願い――こ、これ以上続けたら」
「気をやってしまうと言うのか」
小夜子は切羽詰まった表情でこくりと頷く。
「別に構わないさ。もともとそのつもりで踊らせているんだ。お義母さんの目の前で精々派手に気をやってみろ」
「そ、そんな――」
「岩崎親分の歓迎会に、母娘そろってショーの舞台を踏みたいというのか。それならそれで構わないんだぞ」
「う、うう……」
小夜子は苦しげな表情をしていたが、やがて淫らな踊りを再開する。身体をくねらせるたびに前後の急所に食い込ませた二つの鈴が小夜子の媚肉をえぐる。それはまるで前後から男に同時に犯されているようなもので、その妖しくも激しい感覚に、小夜子の身体はもはや後戻り出来ないところまで追い込まれて行く。
「春太郎、夏次郎、いいな」
「了解」
小夜子が思う壷にはまってきたのを見た津村は、二人のシスターボーイと素早く目配せを交わし合う。美紀と小夜子、村瀬家の美しい母と娘の崩壊の瞬間を一致させようというものである。
「あ、ああっ……」
うなじ、乳房、そして脇腹――春太郎と夏次郎は、わずかな時間で探り当てた美紀夫人の弱点を徹底的に攻撃する。肝心の箇所を文夫のぎこちない舌技に任せているのがもどかしかったが、それでも女のツボを心得た二人のシスターボーイの愛撫は、夫人の成熟した身体を、あっと言う間に小夜子と同調するほどに燃え上がらせていくのだ。
「あ、ああ……」
「い、いや……」
小夜子と美紀夫人、美しい母娘の哀切的なすすり泣きの声が高まって行くのを聞いている津村は、勝利の快感にすっかり酔いしれている。
復讐ほど心を高ぶらせるものはない。これで村瀬宝石店は完全におしまいだ。そんな思いに興奮した津村は、甲高い笑い声を上げる。
「そのまま仲良く気をやるんだ。母と娘で恥を晒しあえっ!」
津村の大声に春太郎と夏次郎はギョッとした顔付きになるが、小夜子は「わ、わかりましたっ」とガクガクと顔を上下させる。
「お、お母様、い、一緒に、お願いっ」
小夜子の悲痛な呼びかけに、美紀夫人は思わず頸をガクガクと上下させる。それを確認した小夜子は美しい裸身を弓なりに反らすと「い、いきますっ!」とハスキーな声を張り上げる。
「わ、私も、いくっ!」
娘のそんな悲痛な叫びに引き込まれるように、美紀夫人ははっきりとした声で絶頂を告げ、文夫の顔に甘い果汁をどっと浴びせかける。母と娘の壮絶なまでの崩壊を見届けた津村に、胸のすくような勝利の快感が込み上げる。
「ハハハッ! 揃って気をやるなんてさすがは仲の良い母娘だ。実に傑作じゃないか」
津村は哄笑とともにそう言い放つと、小夜子のかたわらにつかつかと歩み寄り、その肩に手をかける。
「どうだ、小夜子。愛しいお母様と一緒に気をやった感想は? 感激しただろう」
小夜子は美麗な裸身を震わせながら顔を伏せ、シクシクとすすり泣いている。鈴縄を食い込ませた下腹部が快楽の余韻に断続的に痙攣しいるのが、哀切な中にも何とも言えぬ滑稽味を湛えている。
津村は次にベッドの上でM字開脚のポーズのまま、小夜子同様、下腹部をヒクヒクと波打たせている美紀夫人に近づく。そしてベッドの上で寄り添うようなポーズを取ると、夫人の耳元で囁きかける。
「どうですか、お義母様。娘と呼吸を合わせて気をやることになるとは、想像もしていなかったでしょう?」
口惜しげに目を閉じていた美紀は津村のそんな嘲りの声に目を開き、ぐっと津村を見据える。
「つ、津村さん……私たち、これほどのことをされるほど、あなたに恨みを買った覚えはございませんわ」
「恨み? 僕は小夜子やお義母さんに恨みなんかもっちゃいませんよ」
津村はそう言うと口元に悪魔的な笑みを浮かべる。
「確かに村瀬社長に対しては恨みを持っているかも知れませんが、僕は小夜子もお義母さんも、そして文夫君も愛しているんですよ。これはすべて僕なりの愛情表現なんです」
ギラギラと目を光らせながらそんなことを言う津村に、美紀夫人は背筋がそそけ立つほどのおぞましさを感じる。
「これからも三人を、僕なりのやり方でずっと愛して上げますよ。そのためには僕とお義母さんがしっかりと結ばれなければなりません。三人の中で僕に抱かれていないのはお義母さんだけですからね」
津村はそう言うと春太郎と夏次郎に「お義母さんの縄を解いて差し上げろ」と命じ、自らはワイシャツを脱ぎ、ズボンを下ろして裸になっていく。
「つ、津村さん……」
そんな津村の様子を恐ろしげに見ていた美紀は、震える声で呼びかける。
「ま、まさかここで今から、私を抱こうというのですか」
「その、まさかですよ。小夜子や文夫君に母親らしい貫禄を見せつけて欲しいですな」
津村はそう言いながら素っ裸になり、夫人の前に仁王立ちになる。同時に美紀夫人の絹を裂くような悲鳴が部屋中に響き渡るのだった。

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