「こっちはこっちで大事な用事があるんだ。二階は銀子と朱美がいるんだろう。とりあえず二人に任せておけばいい」
「大丈夫? 銀子姉さんに後で怒られるのはまっぴらよ」
「俺がちゃんと説明しておいてやるよ。それに、実はな……」
渋い顔をするマリと義子を川田が説得する。
「まあ、そんな事情なら仕方がないか」
マリと義子はしょうがないといった風に肩をすくめあう。
「わかったわ。そうと決まればさっさと始めましょうよ。私たちはいったい何をすればいいの?」
「まずは、お嬢さんの股縄をいったん外してくれ」
「あいよ」
マリは頷くと久美子の臀部に手を回し、芋茎の股縄を解いていく。
「あらあら、久美子ったら、ぐっしょり濡らしているじゃないの」
久美子から外した股縄が早熟の愛液にしとどに濡れているのを確認したマリは、頓狂な声を上げる。途端に久美子はその雪白の項まで紅生姜のように赤く染まり、気弱に頭を項垂れさせるのだった。
「ほんまや。勇ましい空手使いのお嬢さんも股縄の感触が意外に気に入ったみたいやないか」
義子もまた羞恥に赤く染まった久美子の顔をのぞき込むようにしながら、からかいの声をかける。
「どうなの、お嬢さん。芋茎の縄でオマンコを締め上げられた気持ちは? あたい、そんな経験がないからぜひ感想を聞かせて欲しいんだけど」
そんな風にマリにも嘲笑を浴びせられ、久美子は汚辱に白い肩先を震わせるのだった。
「このお嬢さん、まだ処女なのになかなか頼もしいじゃないか」
「こりゃあひょっとして、京子以上の素材かも知れませんぜ」
田代と森田はともに淫靡な笑みを浮かべながら久美子の無毛の恥丘を指さし、そんなことを言いあっている。
「昨日使ったベッドを一台出して来るんだ。その上にお嬢さんを寝かせられるようにな」
「はいはい」
義子とマリは鬼源の指示どおり、昨日美紀、絹代、そして久美子の三人に対する浣腸責めの際に使用した簡易ベッドを一台引き出して来るとその上に薄いマットを敷く。
鬼源はその間に麻縄を取り出し、手の中で二、三度扱くようにすると久美子の背後に近づく。一方、川田は久美子の手首を縛った縄をいったん解く。
思わず手首の縄の痕を手で摩る久美子に、川田は「鬼源に縛り直してもらうから手を後ろに回しな」と告げる。
久美子は一瞬、憤怒に燃えた瞳を川田に向けるが、すぐに諦めたように項垂れると命じられるまま手を後ろに回す。
「そうそう、なかなか素直になってきたじゃねえか」
川田はからかうようにそう声をかけると、久美子の肉付きのよいヒップをパン、パンと叩く。猿轡の下で屈辱に唇を噛み、眉を顰めている久美子に鬼源はキリキリと縄をかけていく。
鬼源は久美子の見事な裸身の凹凸を縁取るように、しっかりと縄がけする。麻縄をまるで生き物のように自在に操り、要所要所にしっかりと食い込ませていく鬼源の縄技を久美子はじっと耐えていたが、徐々に身体全体が妖しく痺れていくような感覚を覚え、「ううっ」と小さく悲鳴を上げる。
「どうしたい、お嬢さん」
鬼源によって上半身を見事な亀甲縛りにされた久美子に、川田が声をかける。
「銀子に聞いたんだが、おめえ、こうやって縄をかけられるのがそんなに嫌いじゃないそうだな」
川田にそう言われた久美子は思わずはっとしたような表情になると、慌てて顔を逸らせる。
「どうだい、鬼源に縛られて、緊縛感てえのを感じるようになったかい」
豆絞りの猿轡をかけられた久美子は無言のまま激しく首を振る。明らかな狼狽を示している久美子の猿轡を、川田はゆっくりと外していく。
一方、鬼源は麻縄で久美子の臍の下あたりを一巻きすると、次に股間の太腿の付け根あたりに縄をかける。すると久美子の秘奥はあたかも左右から縄で拡げられたような格好になって僅かにその口を開き、鮮鮭色の内部まで露わにする結果になる。
「おや、具がはみ出てるぜ、お嬢さん。ちょっとだらしがないんじゃないか」
川田は久美子の秘奥を覗き込むようにしながらそんな風にからかう。川田のねちねちしたいたぶりに耐えられなくなった久美子は「か、川田さんっ」と叫ぶような声を上げる。
「なんでえ」
「自由を奪った女をいたぶるのがそんなにおもしろいのっ。あ、あなたは男の風上にもおけない……い、いえっ、に、人間の屑だわっ!」
敗北に打ちひしがれているように見えた久美子がそんな風に川田を罵倒する言葉を吐いたので、川田は一瞬面食らったような顔をしていたが、すぐに楽しげに笑い出す。
「なかなか威勢がいいじゃねえか。しかしそれがいつまで続くかな」
川田はそう笑うと、「社長、親分、ちょっと手伝ってくだせえ。このお嬢さんの身体をベッドの上に乗せ上げたいんで」と声をかける。
「よし来た」
田代と森田は腕まくりをすると、両側から久美子の肩に手をかける。一方、川田と鬼源は久美子の太腿のあたりを両手で抱え込むようにする。
「な、何をするのっ」
「おとなしくしなっ。昨日やり残した仕置きの続きをするんだよっ」
うろたえる久美子に川田が決めつけるように言う。久美子はしきりに抵抗するが、しっかりと縛り上げられた身体で四人の男の力にかなうはずもなく、あっと言う間に簡易ベッドの上に乗せ上げられて行くのだ。
「次はお嬢さんの両足を思い切り開いてくだせえ」
「お安い御用だ」
田代と森田は久々に、新鮮な獲物の料理に直接かかわれることに嬉々としながら、久美子の下肢を持つと左右に引き裂いて行く。
「あっ、ああつ……」
男二人の手で股裂きにされる久美子は、激しい羞恥に狼狽えたような悲鳴を上げる。
田代と森田が二人掛かりで引き裂いた久美子の両肢の足首に川田が青竹を当てがい、鬼源がしっかりと縄がけして行く。あっと言う間に久美子はベッドの上に大股開きの姿にされる。
「まあ、久美子ったら随分大胆な格好にされたじゃない?」
「処女の癖に、赤貝の中身まで堂々と晒して、恥ずかしくないんかい」
言語を絶する羞かしい姿にされた久美子を、マリと義子が揶揄する。久美子は気が遠くなるような羞恥の中で、頭に浮かんでは消える兄の姿に必死で呼びかける。
(お兄さん、お願いっ! 早く助けに来てっ。久美子、このままでは頭がおかしくなってしまうわ)
「どうせだからもっと淫らな格好にしてやりましょうよ」
マリがホームバーの椅子のクッションを取り出して来ると、田代と森田がニヤリと笑って久美子の尻を持ち上げるようにする。
「い、嫌っ!」
抵抗する暇も無く、久美子は尻の下にクッションを押し込まれ、上向きになった無毛の恥丘を強調するような格好になる。
124.窮地に立つ久美子(4)

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