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127.窮地に立つ久美子(7)

義子とマリは大きく開かれた久美子の秘奥に顔を近づけ、真剣な表情で作業を続けている。久美子はまるで先程極めたばかりの快楽の余韻を味わうように、ゆっくりと腹部を上下させながら静かに目を閉じている。
「もうちょっと引き出して。それじゃ、糸が結べないわ」
「わかった。これくらいでええか」
「そうそう、十分だわ。もうちょっとで結べるわ」
義子とマリは天井の滑車から垂れ下がった縄の先に取り付けられたテグス糸の輪を、久美子の微妙な肉の花芯に取り付けようとしているのだ。
義子が周囲の秘肉をぐっと押さえるようにしながら、ルビー色をした久美子の花芯を露出させる。鞘を払った久美子の抜き身にマリが慎重に巻き付けた糸の輪を、キュッと引き絞る。
「うっ!」
その瞬間、久美子の腰部は電流に触れたように痙攣する。花茎の根元にテグス糸の輪がしっかりとかけられたのを確認したマリと義子は、会心の笑みを浮かべあう。
マリは輪の具合を確かめるように、テグス糸を指先で摘まんで二、三度引く。その度に久美子の花蕾がくい、くいと引き出されるのを見た義子とマリは、たまらずぷっと噴き出す。
「しっかりと結べたで。クリトリスの首吊りの出来上がりや」
義子がそう言うと、田代と森田、川田と鬼源がどれどれと言いながら久美子の秘奥を覗き込む。
淡い女の蔭りをすっかり剃り取られ、幼女のそれに還元させられた久美子のその部分は、尻の下に敷かれたクッションによって極端なまでに誇張され、太腿の付け根にかけられた縄の圧力により心持ちその扉を開いて赤く鮮やかな内部を覗かせている。
先端の赤真珠のように鮮やかなその花芯はズベ公二人の手によってかけられた糸の輪によって根元を絞り上げられ、くっきりと露出させられている。その様子はまるで堀も外壁も破壊され、自らを守るものもそして衣類までもすべてを奪われて丸裸にさせられたあげく、城の本丸の奥から縄目の屈辱を受けて引き出され、敵の前に身を晒している城主の姫君の姿を思わせる。
「なかなか鮮やかな手際じゃないか。さすがはマリと義子だ」
森田が感心したような声を上げる。
「もともとこのお嬢さん、ここんとこが割りと大きめなんでそんなにやりにくくはなかったわ」
「それに親分がしっかりと吸い上げて、大きくしてくれていたから楽だったわよ」
義子とマリはそんなことを言って笑い合う。
「そやけど久美子ったら、昨日は辛子責めに糸通し、今日は姫輪責めと休み暇もあらへんね。なんやちょっと気の毒になってきたわ」
「あら、義子ったら随分優しいことを言うじゃない。私たち、久美子にまんまと騙されるところだったのよ。下手をしたら今頃葉桜団も森田組も仲良くブタ箱の中よ」
「まあ、そう言われればそやけど」
「そうよ、全部このお嬢さんの自業自得なんだから、私たち、何も気にすることはないわ」
そう言うとマリは滑車から垂れ下がった縄を手にする。久美子は堅く目を閉じ、羞恥と屈辱、そしてこれから加えられる恐ろしい責めに対する不安と恐怖に、美麗な裸身を小刻みに震わせている。
「さあ、お嬢さん。お待たせして悪かったわね。思い切り吊り上げて上げるけど、覚悟はいいわね」
マリはまるで死刑の宣告をするような口調で久美子にそう語りかける。すると久美子はそれまでぐっと閉ざさしていた目を開き、はっとした表情をマリに向ける。
「嫌、嫌よ……」
久美子は震える声でマリに哀願する。
「そんな酷いことはしないで……ああ……お、お願いです……」
そう口にした久美子の目尻から一筋、涙がこぼれ落ちる。するとそれまで必死で保ってきた心の芯がぽっきりと折れたかのように、久美子はシクシクとすすり泣きを始める。
気の強い久美子をここまで追い込んだ爽快感に、マリと義子だけでなく川田と鬼源、そして田代と森田も顔を見合わせ、勝ち誇ったように笑い合う。
「空手で男をぶっ飛ばすような勇ましいお姐さんが、豆吊りにあうくらいでそんなに脅えるやなんて、みっともないで。堂々と股を開いて、さあ、吊り上げるなら思い切り吊り上げてちょうだい、決して泣き言は言わないわ、くらいの啖呵を切ってみたらどうや、ええ、お嬢さん」
義子からそんな嘲けりの言葉を浴びせられても、久美子は「嫌、嫌」とまるで幼児がむずがるように首を振るばかりである。
「悪いけど、許して上げる訳には行かないわね。こうなったら潔く、森田組と葉桜団を罠に嵌めようとした罰を受けなさい」
マリはそう冷たく言い放つと、手にした縄を思い切り引っ張る。
「うーっ!」
途端に久美子の喉から凄まじい悲鳴が迸る。
久美子の敏感な花芯はテグス糸によって大きく引き出され、赤く充血した姿をはっきりと晒している。女の魂を引きずり出されるような激烈な感触に久美子の頭は芯まで痺れ始める。
「ああーっ! やっ、やめてっ! やめてえっ!」
久美子は熱に浮かされたように悲鳴を上げ続けるが、マリは口元に残酷そうな笑みを浮かべながら「まだまだ、こんなものじゃすまないわよ」と言い放ち、さらに力を込めて縄を引く。
「ひいーっ!」
久美子のその部分はいきなりぐいと一段引き出され、小指の先端ほどの長さになる。
「ああっ、やめてっ、ち、千切れちゃうっ!」
久美子が狼狽えてそんな言葉まで口にしたので、田代や森田たちはどっと笑いこける。
「女のここんところは案外丈夫にできているから、滅多なことでは千切れないわよ。安心しなさい、お嬢さん」
マリはそう言うと限界まで伸び切った久美子の花芯を指で弾く。するとそれだけで全身が痺れるほどの激痛が走り、久美子は傷ついた獣のような咆哮を張りあげるのだ。

田代と森田、マリと義子はベッドの上で活け作りにされた久美子を肴に、酒を酌み交わし合っている。森田組と葉桜団にとっては宿敵とも言うべき山崎探偵の妹をここまで惨めな姿に追い込んだことに、胸のすくような快感を味わっているのだ。
一方、鬼源はボックス席のテーブルの上に置いたすり鉢で山芋を擦りながら、隣りに座る川田と小声で何事か話し合っている。
ホームバーの中央に置かれた簡易ベッドの上で「姫輪責め」にあっている久美子のその部分は、まるで身体の一部分が絞首刑にされたような格好で、ピンと張ったテグス糸によって吊り下げられている。
痛みに身体を少しでも悶えさせるとその部分に激しい痛みが生じるため、久美子は少しでもその責め苦から逃れるかのように必死で身体の動きを止め、腰を浮かせている。
そんな久美子の花芯は、敵の前に引き出された姫君が丸裸で絞首台に引き立てられ、首に縄を巻かれてぶらさげられながら、死の苦痛と恐怖から逃れるために爪先立ちになっている姿を思わせるのだ。
「どや、久美子。これが姫輪責めや。ちょっとは堪えたか」
カウンターから立ち上がった義子が久美子にそう話しかけるが、久美子は答える余裕もなく、はあ、はあと苦しげに荒い息を吐いているだけである。

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