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136.無条件降伏(8)

「で、ですけど、兄はその方面では堅物だったと思います。京子さんと付き合っている時に、他の女性を抱くことはなかったかと……」
「そう、それならお兄さんは仮に童貞じゃなかったとしても、セックスの経験はそれほど多くないということね」
「は、はい……そうだと思いますわ」
銀子と鬼源の責めに再び情感が高まって来た久美子は、問われるままに答えていく。
「それじゃあ、ここからが大事な質問よ。お兄さんのチ○ポは大きい、小さい? どっちなの」
「え、ええっ?」
なんということを聞くのか。久美子は再び驚いて目を見開く。
「兄妹なんだから、何かの拍子にお互いの裸くらい見たことがあるでしょう? その時にお兄さんのチン○を見なかったの?」
「そんな……そんなことありませんわ」
久美子は激しく首を振る。
「よーく考えて思い出すのよ、久美子。京子から聞いたんだけど、あなたは両親が亡くなってから親代わりのお兄さんと二人きりで暮らしていたんでしょう? お兄さんとあなたは十歳も年が離れているんだから、お互いに隙を見せることだってあったはずだわ」
二人がかりの愛撫で朦朧としている久美子の記憶は、銀子の言葉によって徐々に過去へと溯っていく。
あれは――久美子がまだ中学二年の頃だっただろうか、暑い夏の日、久美子はバレーボールの部活動を終えて帰宅して、いつものように汗を流そうと誰もいない家の中で裸になった。
この頃の季節の久美子は帰宅後しばらくの間素裸で暮らす悪癖があった。両親がいない久美子にとって年の離れた兄がいわば親代わりだったが、駆け出しの探偵の兄はほとんど事務所に泊まり込みの状態で、週に一、二度しか帰宅しないことも珍しくなかった。
そうなると家にいるのは久美子一人ということになる。誰もいない気安さと、いまだ子供らしい羞恥心の希薄さが久美子にそんな行動を取らせていたのである。
兄あての郵便物は職場に届くようになっているので配達人も滅多に来ない。仮に誰か訪問客があっても、急いでTシャツを着てショートパンツを履けば十分間に合うのだ。
一休みしてからシャワーを浴びようと和室の畳の上に裸のまま寝そべっていた時、がらりと襖が開き裸のままの兄が部屋に入ってきたので久美子は飛び上がるほど驚いた。
「に、兄さんっ!」
「久美子、お前……」
兄も目を丸くして久美子を見下ろしている。
「なんて格好をしているんだ」
「兄さんこそっ。女の子の前で裸なんて」
「風呂に入っていたんだから裸なのは当たり前だろう」
「ここはお風呂じゃないわよっ」
狼狽えている久美子は言うことが支離滅裂である。久美子は必死で兄の目から裸身を隠そうとするのだが、制服はもちろん下着まで自分の部屋で脱ぎ捨てていたので、体を覆うものは何一つない。
「着替えをもってくるのを忘れたから取りに来たんだ」
「あっ……」
久美子は和室の壁際におかれている箪笥を見る。箪笥の引き出しには兄の下着や普段着がしまわれているのだ。
「そ、それなら早く持って行ってよ」
久美子は兄の裸から必死で顔を逸らし、両手で乳房と股間を隠すようにしながら部屋の隅へ行き、その場に縮こまる。
兄は引き出しから下着を取り出すと部屋を出る。浴室のとなりの脱衣所の扉が閉まる音を確認した久美子はあわてて自分の部屋へ戻り、服を着る。
しばらくしてノックの音がした。ドアを開けると兄が困ったような表情で立っている。
要するに昨夜、徹夜で張り込みをしていた兄は久美子が学校へ言った後に帰宅し、激しい疲労にそのまま泥のように眠り、久美子が帰るってくる少し前に目が覚めシャワーを浴びていたとのことである。
妹に恥ずかしい思いをさせたことについて、兄の山崎は必死で謝った。もちろん不注意だったのは久美子の方であるため、久美子もまた自分の非を詫びたのである。

「――その時、部屋に入ってきたお兄さんのチンポが勃起していたというのね」
「……はい」
「久美子はそれはお兄さんが起きたばかりだから、男の人特有の生理現象、つまりは朝勃ちだと思ったのね」
「……はい、そうです」
久美子はまるで催眠術にかけられたように銀子に問われるまま答えていく。
「お兄さんのチンポは大きかった?」
「……」
久美子はさすがに口をつぐむ。
「大きかったかどうか聞いているのよ。ちゃんと答えなさい」
銀子がテグス糸を引くと久美子は「あっ、あっ、そ、それはやめてっ!」と悲鳴を上げる。
「ほ、他の人と比較したことがないのでよく分かりません」
喘ぎながら答える久美子に銀子がさらに問いかける。
「そうじゃなくて、久美子が大きいと感じたかどうかを聞いているのよ」
「え?」
久美子は戸惑ったような表情を見せる。
「隆々と勃起しているお兄さんのチンポを見て、どんな風に感じたの?」
「それは……」
「素直に言いなさい、久美子」
「……すごく大きいと思いました」
そう答える久美子の頬が微かに朱に染まる。そんな久美子の微妙な変化を察知した銀子は口元に微笑を浮かべる。
「そう、それは良かったわ。男奴隷になるにためにはとても大事なことだから」
銀子は久美子にさも楽しげにそう囁きながらやわやわと乳房を揉みあげる。
「このあたりで一度、お尻の中のピンポン玉を押し出してみなさい」
「は、はい……」
久美子は素直に頷くとぐっと顔を逸らすようにする。滑かな下腹部がブルブルと震え、双臀の狭間の微妙な肉孔がじわじわと開いていく。
やがてピンポン玉の白い表面が現れ、徐々にその姿を現して行く。
「もう少しだわ。頑張るのよ」
「は、はいっ」
調教師に対してすっかり柔順さを示している久美子の変貌振りを確認した銀子と鬼源は顔を見合わせ、ニヤリと笑い合う。
まるで鶏が卵を産むような滑稽さ――空手を使う勝ち気な娘をとうとうこんな惨めな姿に追い込んだことに、銀子は胸のすくような思いになるのだ。
やがて久美子の体内に埋め込まれたピンポン玉は鬼源の手のひらの上に産み落とされる。鬼源は汗と粘液でテラテラ光るピンポン玉を摘み上げると、久美子の目の前に見せつけるようにする。
「どうでい、お嬢さん。こんなものがケツの中に入っていたんだぜ。わかるかい」
久美子は思わず目を逸らすが、銀子に耳を引っ張られ、潤んだ目をその白い玉に向ける。

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