第36話 裕子夫人の転落(1)

「ほらほら、どうだ、感じるか」
「嫌っ、ああっ、嫌っ」
脇坂はローターを置いて、直接指を使って裕子のクリトリスを刺激し始める。軽く押したり、つまんでやや強く引っ張ったり、2本の指で挟んでやわやわと揉み上げたりするうちに裕子はずっと避けて来た強烈な快感が25年ぶりに身体の中に込み上げてくるのを感じる。自らの崩壊の前兆を恐怖とともに知覚した裕子は「やめてっ」と甲高い叫び声を上げ、最後の抵抗を試みるように下半身を激しく揺さぶる。
「こんなに垂れ流しながらやめて、もないもんだ」
脇坂はせせら笑いながら裕子の見事なまでに勃起した花芯をぐいと引っ張る。すると裕子は「ひいっ、ひいっ」と繰り返し悲鳴を上げ、電流に触れたように下半身をブルブルと震わせる。
まるでそこが裕子の女体をコントロールするスイッチのように、脇坂の指先で裕子は泣き、わめき、激しく身悶えし、秘奥から大量の愛液を吐きだし続ける。裕子の蜜壷から溢れ出した花蜜は密生した恥毛を濡らし、露わにされた菊花まで流れている。
「お堅いPTA会長さまがこんなに感受性豊かだとは想像もしていなかったわ。まるで淫乱女じゃない。ご主人もあんなに激しい奥様をもつと大変ね」
クリトリスへの責めだけで絶頂に追い上げられた裕子はヒクヒクと花唇を痙攣させながら甘い陶酔の余韻に浸っている。そんな裕子の乱れ様を眺めて香織はケラケラ笑いながら、道夫の陰茎を巧みに刺激し続ける。
「あっ……あっ……また……」
脇坂は一度達した裕子に息をつく暇も与えず、再びその固く尖った箇所をシコシコと揉み上げる。裕子は幼児がむずがるように嫌ッ,嫌ッと左右に首を振りながらも、再び燃え上がっていく。
「どうだ、またいきそうか? ええ、小椋夫人」
裕子は顔を真っ赤に染めて必死で快感に耐えていたが、脇坂の巧妙な責めにあっけなく燃え上がり、ヒッ、ヒッと激しい喘ぎ声を上げつづける。
「あまり立派なお道具じゃないけれど、ちゃんとお相手が出来ているのかしら。奥様のおさねとそんなに大きさは変わらないんじゃないの?」
そんな侮蔑を香織から浴びせられている道夫は、さほど憤りを感じなくなって来ているのを不思議に感じる。道夫の意識は先程から脇坂たちにいたぶられて狂ったように悶え抜いている妻の姿に集中しているのだ。
道夫はかつて、こんなに乱れる妻を見たことがなかった。清楚、知性、矜持といった言葉が裕子にふさわしいものだと思って来たが、今の裕子の姿からはそういったものはかけらも窺えない。
「ああっ、いいっ」
ついに裕子は耐えかねたように、はっきりと歓喜の声を上げた。
「ようやくいい声が出てくるようになったじゃないの、小椋様の奥様。いったいどこがそんなにいいの?」
香織の意地悪い問いかけに裕子は嫌々と首を振る。しかしその仕草にはまるで子供が駄々をこねるような甘えた風情がはっきりと現れている。
「はっきりおいいなさいよ、クリトリスでしょう」
「ひいっ」
脇坂が引き伸ばした花芯を香織がピンと指先で弾くと、裕子は全身をビクンと痙攣させ、開き切った花襞の奥から濃厚な果汁をどっとばかりに噴きこぼす。
「まあっ、凄い。大洪水じゃないの」
香織はわざとらしく目を丸くする。
「よほど気持ちが良いのねえ。ここを責めるだけでこんなに感じる女も珍しいわ」
裕子の頭は千々に乱れ、嫌っ、嫌っと左右に首を振りながら波のように押し寄せる快感を振払おうとするが、それは香織のいたぶりの言葉でなぜか一層激しさを増し、裕子の心も身体も引き攫って行くのだった。
「もうこっちも我慢の限界だ。そろそろ入れさせてもらおうか」
脇坂はズボンとパンツを一気に引き下ろして素っ裸になり、裕子の前に仁王立ちになる。
「どうだ、小椋夫人。俺の自慢のものは」
脇坂はわざとらしく股間の逸物を裕子の目の前に突き出す。
カリの張り出した通常の男よりはるかに大きな肉棒が堂々とばかりにそそり立っているのを目にした裕子は目を丸くする。
「お互いに仲の良い夫婦になる前に、挨拶してもらおうじゃないか」
「ひっ」
いきなり唇の前に醜怪な肉塊を突き出され、裕子は悲鳴を上げて顔を背ける。
「素直じゃないわねえ、しょうがない、ちょっと細工をして上げるわ」
香織はカウンターの奥からタコ糸を取り出すと、先端を器用にクルリと丸め、裕子の堂々とばかりに開かれた両肢の間に座り込む。
「オチンチンみたいにビンビンに立っているから縛りやすいわ」
「あっ、あっ、そっ、そんなっ」
なんと香織は裕子の屹立した肉芯を、タコ糸で固く縛り上げたのである。完全に包皮を弾けさせたそれにキリキリと糸が食い込んだ様子はまるで小さなハムのようで、なんとも滑稽である。
「さあ、操り人形の完成よ。いい、小椋夫人。逆らうとこうだからね」
香織は裕子を縛り上げた糸の反対側を指に巻きつけると、ぐいと引っ張る。
「きひいっ!」
絹を裂くような悲鳴が裕子の喉から迸る。その部分を引き抜かれるような激痛とともに、身体の中を電流が走るような被虐性の快感を、裕子ははっきりと知覚したのだ。
「脇坂さんのオチンチンに奉仕しなさいっ、裕子っ」
「わ、わかりました……だ、だから、糸を引っ張るのはやめて……」
そんな部分を糸で封じられている裕子は、年下の香織から名前を呼び捨てにされる屈辱を感じる余裕もない。ボロボロと涙をこぼしながら閉じた唇を脇坂の肉棒の先端に当てるが、鼻を突くむっとするような異臭に裕子は思わず顔をそらす。その途端、再び花芯に激痛が走る。
「ひいっ!」
「裕子っ、そんなふざけた奉仕の仕方があるとでも思っているのっ、馬鹿にしていたら承知しないわよっ。しっかり口をあけて、舌を出してペロペロと嘗め回すのよっ」
裕子はヒイヒイ泣きながら何度も頷くと、言われたとおりに口を開き、脇坂の肉棒に舌を這わせる。夫のそれにも行ったことがない愛撫を強いられる裕子の、舌先の動きが少しでも鈍ると、香織はぐいと糸を引く。まさに裕子は糸一本で自在に操られる人形といってよかった。
「あんまりお口のほうは経験がなさそうね。まあ、これからは数え切れないくらいのモノを咥えることになるから、すぐに上手くなるわよ」
香織は裕子の稚拙な口唇奉仕を見ながらせせら笑うが、そのいかにも素人らしいたどたどしさが脇坂にとっては新鮮で、隆々とした肉塊は一層その固さを増していくのだ。
「そろそろ本番といこうじゃないか」
「ああ……」
脇坂は舞台の上に尻餅をつき、裕子を背後から抱えるようにする。夫の目の前にすべてを晒しながら裕子は脇坂の上に腰を下ろしていく。脇坂の巨根が裕子の肉襞をかき分け、奥深く侵入していく。
「あ、あっ、あなたっ」
「おいおい、間違えるんじゃない。あんたのご主人はそこでかおりママにマスをかかれているぜ」
それに俺はあんな粗チンじゃねえぜ、と脇坂は男たちを笑わせながら、裕子への挿入を深めながら仰向けに倒れていく。
「ああーっ!」
脇坂の肉茎の最も太いカリの部分が女肉を貫き、裕子は刃物で身体を抉られたような痛みに絶叫する。標準サイズよりは小さ目の夫のものしか受け入れたことのない裕子にとって、その感覚はまさに圧倒的であった。

Follow me!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました