第46話 人妻全裸快走(4)

香織は2人の股間のクローズアップまで納めようと、レンズを裕子の下半身に近づけ、自然なままの陰毛がビキニのフロントから盛大にはみ出しているのを見つけ、ぷっと吹き出す。
「小椋さんの奥様、恥ずかしいお毛々がはみだしていますわよ。はしたないからおしまいになったらいかが?」
香織はそんなことを言いながら指先で裕子のヘアを布の中にしまいこみ、そのまま指をスリットにすっと沈ませる。
「あら、嫌だ」
香織は意地の悪い目つきで裕子を見上げると、空いた手で汗に濡れた豊満なヒップをピシャリと平手打ちする。
「奥様ったら、いやらしいわね。濡らしているじゃない」
「ああ……」
香織の声にはっと我に返った裕子は、羞恥に頬を真っ赤に染め、嫌々と首を振る。
「これがあなたの本性って訳ね、奥様。お上品な顔をしていても無駄よ、あなたはマゾの露出狂よ」
「そんな……ち、違います」
裕子は気弱に首を振りつづけるが、香織は「どこが違うって言うの。なんなら脇坂さんたちに調べてもらってもいいわよ」と耳元で意地悪く囁きながら、裕子の濡れそぼった秘裂を嬲りつづける。抵抗の意思を失った裕子はハア、ハアと荒い息をつきながら香織のなすがままにさせているのだ。
「2人とも、もう、こんなもの着ていても同じね。脱がしてしまいましょうよ」
香織が声をかけると、脇坂たち4人の中年男は「よし来た」とばかりに裕子としのぶの身体に取り付き、汗に濡れたビキニを引き剥がしていく。
「ああ、嫌──」
「やめて、やめて下さい」
裕子としのぶは抵抗しようとするが男たちの力にかなうはずもない。大声で悲鳴をあげることも出来ず、二人の美夫人は唯一身につけていたTバックビキニをあっけなく脱がされていく。
「さあ、素っ裸になったところで、もう一度こっちを向いてたつのよ、起立!」
香織の命令に裕子としのぶは反射的に従い、全裸のまま直立不動の姿勢になる。
(これは夢だわ……まだ夢を見ているんだわ)
自治会の会合で何度も訪れた公園で一糸まとわぬ裸にされ、男たちの前に立たされている──裕子はこれがとても現実のこととは思えない。昨夜の夢の記憶が現実にオーバーラップするとともに、その際に知覚した妖しい快感が、裕子の身体にはっきりと蘇ってくるのだ。
脇坂他の男たちはしばしの間、裕子としのぶの見事なまでの肉体に見とれていたが、やがてポケットの中からデジタルカメラやカメラつき携帯電話を取り出すと、2人の美夫人のオールヌードを次々に撮影していくのだ。
「それだけ見せびらかしたら十分でしょう、今度はあっちに行くのよ」
香織はそういうと裕子としのぶのヒップをパシリと平手打ちし、自治会の掲示板が設置されている集会所の裏手を指差す。裕子としのぶは指図されるままふらふらと走っていく。
「ああっ!」
掲示板前にたどり着いたしのぶと裕子は息を呑んだ。
通常張り出されている市から住民あてのお知らせや行事の案内はすべてはがされ、2枚の大きな写真で埋め尽くされていたのだ。
そこに張り出されていた2枚の写真は、デジタル写真をA3の大判で印刷したものだった。その写真はなんと勃起した男性器だったのである。
「いやっ」
一瞬引きつった顔でそのグロテスクなまでに細密なポスターを眺めた2人の美人妻は、すぐに顔を真っ赤に染めてそれから背ける。
脇坂たち4人の中年男も掲示板の前に到着し、その傑作な張り紙を見てどっと哄笑する。
公園の中で一同の到着を待っていた沢木と黒田が、ニヤニヤしながら進み出ると裕子としのぶの裸の肩に手を置く。
「どうや、なかなかよく撮れてるやろう」
「最新式の600万画素のデジカメで撮ったんだ。毛穴の一つ一つまでリアルだぜ」
男達はクッ、クッと不気味な声で笑いあう。
「ど、どういうことですのっ。こ、こんなものをっ。悪趣味にもほどがあるわっ」
猥褻写真を張り出し、わざと見せ付けるとはどういうつもりなのか。男達のあまりの悪趣味に裕子は怒りと屈辱に裸身をぶるぶる震わせる。しのぶは衝撃に顔を覆い、これも肩先を小刻みに震わせている。
「おケケまで丸出しにして怒ってみたって格好つかないぜ、ええ、小椋夫人」
脇坂はそんなからかいの言葉をかけながら、裕子の裸身にフラッシュを浴びせる。
「や、やめてっ。撮らないでっ」
「そう興奮せずにもっと良く見なよ。普段見慣れたものもこうやって見ると新鮮だろう」
「えっ?」
沢木の意味ありげな言葉にしのぶと裕子ははっとした表情で顔を向ける。
「そ、それはどういう意味ですの……」
裕子が震える声で尋ねる。42歳になる裕子の裸身はさすがに若い娘のような弾力はないが、熟女特有の圧倒的な量感が魅惑的である。その肉体をぶるぶると羞恥と恐怖で震わせる様が男たちの嗜虐心を刺激する。
「こっちはしのぶ夫人のご亭主のもの、これが裕子夫人のご亭主のチンチンや」
「ええっ」
「な、なんですって」
2人の美夫人は息を呑む。
「ど、どうして……そんな」
「裕子夫人のご亭主のチンチンは一昨夜、しのぶ夫人とハメ狂っているところを途中で撮影させてもらった。しのぶ夫人の亭主は昨夜『かおり』に呼び出されて、ママの手コキでおったてられたところを撮られたってわけだ」
「お互いに脇の甘いご亭主を持つと苦労するな」
黒田と沢木は呆然としている2人の美夫人の顔を交互に眺め、ニヤニヤ笑いながら言う。
しのぶは愕然とした表情で達彦のものを撮ったというその写真に目を向ける。昨夜はある事情で、しのぶは「かおり」には出勤しておらず、家に帰ってもいない。達彦はその隙に「かおり」に行ったというのか。しかし、出入り禁止になっていたはずの達彦がなぜ……?
「しのぶ夫人のご亭主も、ママがちょっとサービスしてやったらたちまち発射してしまったんで、驚いたよ。立派な早撃ち男ってわけだ。こっちは始末するのが大変だったぜ」
「それでもしのぶ夫人の御亭主のモノは大きさといい、形といいなかなか立派やが、裕子夫人のご亭主のチンチンは早漏気味の上にずいぶん貧相やないか、ええ?」
黒田も裕子の肩に手を置き、耳元で囁く。
「こんな短小早漏のご亭主で満足できてるのかいな? 奥さん」
「おまけに仮性包茎だしな」
脇坂や赤沢たちも尻馬に乗って裕子をからかい出す。
「ひっ、ひどいわっ」
裕子は憤怒で肩を震わせながら、男たちを睨みつける。
「主人を……主人を侮辱するのはやめて」
「別に侮辱してるわけじゃねえよ。事実を言っているだけだ」
男たちはゲラゲラ笑いあう。

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