第55話 美少女陥落(3)

「あ……ありがとうございます」
里佳子は美樹の言葉にすがりつくように返事をする。こんな事態はとても里佳子の手におえるものではない。今は美樹の他に頼る人間はいないのである。
「脇坂さんにも私から交渉して、里佳子のお母さんにこんなことをするのはきっとやめさせてあげる。彼らだってちょっとしたスリルを楽しんでいるだけだから、こんなことが本当に表沙汰になったら困るはずよ」
美樹の頼もしい言葉に里佳子は頷く。
「だけど、それにはひとつだけ条件があるわ」
「え?」
「写真の中でお母様がしていたことを、今ここで里佳子にやってほしいのよ」
「な……」
信じられない美樹の言葉に、里佳子は激しい衝撃を受ける。
「じょ、冗談を言わないで下さい」
「冗談でこんなことが言えるものですか」
目を据わらせた美樹が迫ってくるのを避けようと、椅子から立った里佳子の腰ががくりとふらつく。
「薬が効いてきたみたいね」
美樹はクスクス笑い出す。
「さっきの紅茶に痺れ薬を入れておいたのよ。ほとんど無味無臭に近いし、お砂糖を多めにしたから、全然分からなかったでしょう」
「ど、どうして、こんなことを……」
「言ったでしょう。人には色々な性癖があるって」
美樹の瞳が妖しく光る。
「私は女性、それも自分よりずっと年下が相手じゃないと感じないの。この性癖のせいでこれまでずっと苦労をしたわ。正常な異性愛の人には想像出来ないほどの……」
「……」
美樹の異常な告白に里佳子は思わず息を飲む。
「でも、今は自分がそんな性癖を持って生まれてきたことに感謝しているわ。だって、こんな素敵な恋人が手に入ったんだもの」
「そ、そんな……恋人なんて……」
「里佳子が入学してきた時からの一目ぼれなのよ。いけないことだとずっと自分を抑えてきた。この2年半以上の間、とても胸が苦しかったわ。でも、もうたまらないのよ」
美樹はそう言うと里佳子の肩に両手を置く。必死で逃れようとする里佳子だが、まったく身体に力が入らない。
「やめてっ、先生っ」
「私のものになるのよ、里佳子」
美樹はいきなり自分の唇で里佳子の花びらのような唇をふさぐ。同性の教師に接吻された里佳子は驚きと恐怖、そしてたまらない羞恥に「ううっ」とくぐもった呻き声を上げる。
「助けてっ」
里佳子はようやく美樹の唇から逃れると、必死で身を揉み、助けを呼ぶ。
「往生際が悪いわね」
美樹は里佳子の柔らかい頬をパシリッと平手打ちすると「誠一っ」と寝室に向かって声をかける。
「いつになったらお呼びがかかるのかと、待ちくたびれたよ」
リビングと寝室の間のドアが開き、ビデオカメラをもった若い男が顔を出す。
「撮影は後よ。この娘を脱がすのを手伝って」
「了解」
突然現れた端正な顔立ちをした青年が、救出者などではなく美樹の仲間だということを知って、里佳子は絶望の呻き声を上げる。
美樹と誠一は二人掛かりで里佳子を押さえ込み、制服の上衣をはぎとり、スカートを引きずり下ろす。
「嫌っ……」
純白のスリップ姿になった里佳子は抵抗しようとするが、薬のせいか身体に力が入らない。それでも必死で振り回した手が美樹の頬にあたり、爪の先が皮膚を小さく裂く。
「やったわね」
頬に一筋赤い血が流れるのを確認した美樹は、怒りと興奮に目を妖しく輝かせる。
美樹はいきなり数発の強烈なビンタを里佳子の頬に浴びせかける。激しい打撃に脳震盪を起こしかけた里佳子に美樹は馬乗りになると、清楚なスリップの裾をまくり上げる。
「やめてっ、やめてっ」
里佳子の淡い水色のパンティに美樹の手がかかり、一気に引き下ろされる。白桃のような尻が丸出しになる。
「手を縛って、誠一」
誠一はすっかり力が抜けた里佳子の両手を背中にねじ上げ、手際よく縛り上げていく。全身を悶えさせてはかない抵抗を見せる里佳子の双臀に、美樹の平手打ちが炸裂する。
「ああっ、嫌っ」
裸の尻を打たれた里佳子は幼児のような泣き声を上げる。
「どう、おとなしく先生の言うことを聞くわね」
「ああ……」
里佳子は嫌々と首を振っていたが、急に首を後ろに曲げると涙に濡れた瞳で美樹を睨みつける。
「こ、こんなことをしてただですむと思っているんですかっ、先生。ゆ、許さないわっ」
先程まで尻を打たれて涙を流していた里佳子が、急に生気を取り戻したように抵抗の意志を示したことに、美樹は頼もしげな表情になる。
「そう来なくちゃ面白くないわ」
美樹はニヤリと微笑むと、里佳子の上半身を押さえ付けている誠一の方を見て、頷きかける。
「浣腸してやったらどうかな」
誠一がことさらのんびりした口調でそう言うと、里佳子は電流に触れたように全身をブルッと震わせる。
「浣腸ねえ……」
美樹は誠一の提案に首をひねるが、表情は満更でもないといった風に緩んでいる。
「あまり気が進まないけれど、お転婆娘には効くかもしれないわね。やってみましょうか」
「やめてっ!」
裸の尻を美樹にツルリとなでられた里佳子が金切り声を上げる。
「はしたないわよ、女の子がそんな大声を出すなんて。おとなしくなさい」
美樹は誠一と力を合わせて里佳子の淡い水色のパンティを剥ぎ取ると、猿轡代わりに口に押し込む。
「ふぐっ」
鼻をひねり上げられ、息苦しさに開いた口にとんでもないものを押し込まれた里佳子は、目を白黒させてあえぐ。
大きめのハンカチで猿轡をされた里佳子は憤怒に吊り上げた目を美樹と誠一に向けている。
「イチジクしかないけれど」
「十分だよ」
美樹が薬箱の中から数個のイチジク浣腸を取り出して来ると、里佳子に見せびらかすようにする。
「これが何かわかるかしら? 里佳子」

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