第56話 美少女陥落(4)

美樹が手に持ったイチジク浣腸を目にした里佳子は恐怖に顔を引きつらせ、猿轡の下でくぐもった悲鳴を上げる。
「何に使うものか知っているようね。これで里佳子のお尻にたっぷりお薬を注ぎ込んであげるわ。二度と生意気な口が聞けないようにね」
誠一が里佳子の下半身を押さえ込むと、美樹はいったんイチジク浣腸を置き、両足に縄をかけていく。里佳子は必死で身悶えするが、痺れ薬の影響でなんとも身体に力が入らない。ついに里佳子は下半身丸出しで高々と尻を上げ、大きく開いた足を青竹で固定された姿勢を展開する。
「傑作な格好ね」
幼さの残る前後の羞恥の箇所を堂々とばかりにさらけ出した里佳子の姿態は、エロチックを通り越してユーモラスでさえある。誠一はさっそく15歳の少女の緊縛図にカメラを向け次々にシャッターを切っていく。
自分のとんでもない姿が写真に撮られていく。里佳子は強烈な羞恥と狼狽を感じ、不自由な身を必死でよじらせようとしている。
「母娘そろって大事なところを写真に撮られた気分はどう? 里佳子」
美樹はくすくす笑いながら、弾力のある里佳子の丸い尻を撫でさする。その言葉に激しく反応した里佳子は猿轡の下で罵りの声を上げるが、言葉にならない。
「里佳子のお母様の場合は、写真だけじゃなくてビデオもあるのよ。今から見せてあげるわ」
美樹はそういうと、リモコンを取り上げてボタンを押す。部屋の奥に置かれた巨大なリアプロ型のテレビの電源が入り、大画面に異様な光景が映し出された。
「!!」
それは里佳子が先程写真で目にした、母のオナニーシーンであった。高画質のデジタルビデオで、高価な望遠レンズを使用して撮影されたそれは、写真とは比べ物にならない迫力である。
青天井の下で素っ裸のまま大ぶりの乳房を激しく揉み上げ、片手に持ったローターをもどかしげに股間に押し当てている母、裕子。日頃の知的で優しい母の姿はどこにも感じられないその姿は、まさしくひたすらに性の快感を追い求める牝である。
音こそ収録されていないが、衆人環視の中でとんでもない破廉恥な行為を演じている母の喘ぎ声が部屋の中に響き渡るような錯覚に、里佳子は不自由な身体を瘧にかかったようにブルッと震わせる。
「おっと、目を背けちゃ駄目だよ、里佳子ちゃん」
思わず顔を反らせようとした里佳子を、誠一が押さえ付けるようにして画面の方を向かせる。
「心配しなくても大丈夫さ。僕は美樹と同じで異性の身体にはてんで興味がなくてね。レイプされる危険はないよ」
誠一は端正な顔に笑みを浮かべて、里佳子の顔をさも面白そうに覗き込む。
「どうだい、ご覧よ。君のお母さんの恥ずかしい姿を」
誠一は体重をかけて里佳子を押さえ込みながら、片手で少年のそれを思わせる弾力のある尻をなで回す。
「もう42歳なんだって? とてもそうは見えない、素晴らしい身体をしているじゃないか。オッパイは迫力があるし、ぐんと突き出したお尻がなんとも淫らな感じだ。普通の男なら我慢できなくなるだろうね」
そんな卑猥な言葉を耳元で囁いている誠一は、徐々に片手を里佳子の臀裂に這わせ、コリコリした菊蕾を探り当てる。
「うーっ!」
途端に里佳子は電流に触れたように全身をビクンと痙攣させる。
「そんなに緊張しちゃ駄目だよ。これからここんところをたっぷり虐められるんだから。身体を柔らかくしなきゃ」
そういいながら誠一は、片手で里佳子の尻たぶを揉み上げながら、ゆっくりボタンを押すように15歳の美少女のアヌスをマッサージし始める。
(い、嫌っ……)
息が止まるような羞恥と屈辱に里佳子の頭は沸騰し、必死で誠一の手から逃れようとする。しかし、しばらくそんな里佳子の抵抗を面白そうに眺めていた美樹が誠一に代わって上半身を押さえると、里佳子は猿轡の下で絶望のため息を漏らす。
「見なさい、あなたのお母様を取り巻いている男たちの様子を」
ビデオカメラは少しひいて、裕子とその周囲のトレーニングウェア姿の中年男たちを映し出す。彼等は一様に目を血走らせ、情欲を隠し切れない顔を裕子に向けている。男たちに共通しているのはトレーニングウェアの股間が、文字どおりテントを張ったように高々と盛り上がっていることだった。
「あれじゃあ走りにくいわね」
美樹はクスクス笑い出す。
「でも、お母様のお年であれだけたくさんの男たちを興奮させているんだから、素晴らしいことだと思わない? 女冥利に尽きるわね」
美樹はそう言いながら里佳子に寄り添うようにして、両手を背中から前に回し、膨らみを見せている胸を制服越しにゆっくりと揉み始める。
(あっ……)
里佳子の身体をそれまでの恐怖や嫌悪とは違った何かが駆け抜ける。美樹の巧みな愛撫は、下半身への誠一の淫靡な攻撃と一体になって、薄紙を一枚ずつ剥がすように里佳子の抵抗力を奪っていく。
(こんな……ああ……)
美樹は里佳子の制服の上衣の脇を開けて両手を差し入れると、ブラジャーのホックを外し、解放された乳房をやわやわと揉み上げる。
一方、誠一は指先で里佳子の菊孔をマッサージしていたかと思うと、軽く爪を立てて肛門の襞を一枚一枚数えるようになぞり、偶然のように指先を不意に蕾の中に差し入れる。
堅く閉じていた里佳子のアヌスは、誠一の執拗かつ巧みな愛撫によって次第に柔らかく膨らみ、それ自身が生き物のように息づき始める。
「よく見るのよ、お母様の本当の姿を。女は日頃どんなに気取っていても、身体の中にいつも獣を飼っているのよ。獣はふとしたきっかけで目を覚まし、虚飾の皮膚を破って暴れだすわ」
リアプロの巨大な画面の中の裕子は、いよいよ気分が高まってきたのか、荒々しく乳房を揉み上げ、股間に当てたローターの動きを速めていく。半開きになった口は酸素を求める魚のように喘ぎ、虚ろな目は宙を向いてふらふらと彷徨っている。
ニヤニヤ薄笑いを浮かべている脇坂に何やら耳元で囁かれた裕子はしきりに頷いていたが、脇坂に顎を持ち上げられると抵抗することもなく唇を合わせる。
盗撮魔といわれた下劣な男と衆人環視の前で接吻を交わし合う母――その姿に里佳子は激しい衝撃を受ける。
脇坂との長い接吻を終えた裕子はついに汚辱の頂点を極め、電流に触れたように全身を激しく震わせながら、何かを大声でわめく。
(お母様っ……)
里佳子の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。今まで信じてきた美しく整った世界、外敵から守られた暖かな家庭――その象徴であった母の裕子がこれほどもろく崩れ落ちるとは。激しい喪失感に打ちのめされた里佳子は猿轡の下で絶望の呻き声を上げる。同時に美樹と誠一の玩弄に対し抗う力が、春の淡雪のようにあっけなく消えて行くのだ。
やがて里佳子の身悶えが先程までの一途な抵抗のそれから、甘いもどかしさを訴えるものに変化してきたのを見て取った美樹は、ポケットから小型のローターを取り出し、スイッチを入れる。
「お母様と同じもので可愛がってあげるわ」

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