第68話 新鮮な生贄(2)

「う……ううっ……」
龍が貴美子のTシャツとジーンズを脱がし、清楚な純白の下着姿にしたとき、貴美子はようやく失神から醒める気配を見せる。
龍のパンチで気絶させられた貴美子は失神した身体を龍の車に積み込まれ、新也たちが通うA工業高校野球部の部室に連れ込まれたのである。
他に部室にいるのは龍に同行を許された佐藤新也と瀬尾正明の2人だけである。他の野球部員たちは龍に一喝され、貴美子に倒された仲間をかつぐようにして帰っていった。
龍はポケットから小さな箱を取り出すとそこに納められていた鍼を数本片手に持ち、もう一方の手で貴美子の肌を探りながら手早く打っていく。するとまるで催眠術にかけられたかのように貴美子の身体から力が抜けていくのだ。
「お前たちは撮影係だ」
龍は皮製のバッグから小さなデジタルビデオとデジタルカメラを取り出し、それぞれを新也と正明に渡す。
龍は無抵抗になった貴美子からゆっくり下着を剥ぎ取るとマットの上に仰向けにさせ、触れるか触れないかといった微妙さで、貴美子の肌を撫で回す。
貴美子の見事なプロポーションに、興奮した新也と正明はゴクリと唾を飲み込む。
龍の手のひらが貴美子の太腿を丁寧に撫上げたかと思うと最も微妙な部分はわざと素通りし、可愛い臍の回りを指圧するようにマッサージを開始する。
次に龍が貴美子の脇腹のあたりを撫で始めると、そこが弱いのか貴美子はブルッ、ブルッと小刻みに身体を震わせ出す。
根気良いマッサージが続けられ、貴美子の白磁の裸身はほんのりと紅潮し、心なしか息も荒くなりだしたようである。
「ふうっ……」
賢明に声をこらえていた貴美子だったが、龍がまるで偶然のように乳首に触れた時、貴美子の口から思わずため息に似た声が漏れる。
龍の指先は獲物の弱点を確実に記憶して行き、その愛撫は繰り返すほど巧妙さを増し、貴美子を懊悩の極に追い込んで行く。
「あ、ああっ……」
貴美子はもどかしげに首を振り、はかない抵抗を示すようになよなよと身体をくねらせる。しかし、龍から打たれた鍼は確実に貴美子のツボを捉えたのか、意外なほど身体に力が入らない。
貴美子にカメラを向けている新也と正明は龍の手管をまるで手品でも見るような思いで凝視している。A工業高校の不良学生を次から次へと倒したじゃじゃ馬娘が、今や龍一人の手でまるで人形のように弄ばれているのだ。つくりもののAVなど目ではない迫力に、2人の不良少年はすっかり魅せられているのだ。
龍はニヤリと笑うと貴美子の身体に手をかけ、勢いをつけてぐるりとひっくり返す。龍が俯せになった貴美子の盛り上がった尻の肉をかき分けるようにすると、あふれ出した愛液にキラキラと光る貴美子の秘部とその上方のアヌスが露になる。
新也と正明は貴美子のその部分の蠱惑的な美しさに目を奪われる。指で突いたら跳ね返って来そうなやや肉厚の陰唇、恥ずかしげに顔を覗かせたルビー色のクリトリス、まさに菊の花を思わせる形の良い肛門。
2人の不良少年がかつて経験したすれっからしの少女や、金目当ての商売女の崩れたその部分とはまるで比較にならない。
「お嬢さんのケツの穴までしっかり撮っておけよ」
龍は貴美子のすらりと伸びた両肢を30度ほど開かせると、尻肉に手をかけて強く揉み上げる。先程までとは一変した激しい愛撫に貴美子は「いやっ」と声を上げるが、相変わらず全くと言っていいほど力が入らない。
双臀の狭間で濡れた肉と肉がぶつかり、新たな泉が貴美子の体内から次々にくみ出される。グチャッ、グチャッという淫らな肉の音が貴美子の矜持を打ち砕いて行く。
「どうだ、お嬢さん。この嫌らしい音は」
貴美子を部室に連れ込んでから龍が初めて口を開いた。必死で声をこらえていた貴美子はすっと緊張を外されたように、おろおろと目を泳がせる。
「ケツの穴まで堂々と晒して、ヨガリ水を垂れ流しやがって。とんだ助平女じゃねえか」
「……違うっ」
貴美子はそんな龍の卑猥な言葉を耳にいれまいと首を振るが、龍は口元に嘲笑を浮かべると貴美子のすっかり尖ったクリトリスの包皮をくるりと器用に剥き上げ、その先端を人差し指でビシッと弾く。
「ヒイッ!」
女の急所を弾かれ、目の前に星が飛ぶような激痛とともに、身体中に電撃のような鋭い感覚が走り抜けるのを感じた貴美子の喉から初めて悲鳴が迸る。
「やめてっ、やめてっ!」
龍は2度、3度と貴美子の花芯を弾き続ける。包皮を剥かれて露になったクリトリスを直接指で弾かれる耐え難い痛み。ぐっと閉じ合わせた貴美子の目尻から涙がしたたり落ちる。
「お嬢さんにぶっ飛ばされたこいつらの仲間はこの程度の痛さじゃなかったと思うぜ」
龍はせせら笑いながら貴美子の哀願を聞き流すと、貴美子の急所をビシッ、ビシッと弾き続ける。
「男がキンタマ蹴られるのとどっちが痛いだろうな」
龍がそんな残酷な仕置きを撮影している新也と正明の方を振り返りそんなことを言う。マットの上で陸に上がった魚のように撥ねている貴美子を呆然と見つめていた2人の少年は、緊張が解けたようにどっと笑いこける。
「お核を弾かれながら濡らしているじゃねえか。え、お嬢さん」
龍のいたぶりにより貴美子のクリトリスは心なしか腫れ上ったようになっているが、美麗な花襞は一層開花の度合いを増し、龍の指摘どおり大量の花蜜をタラタラと流している。
(ああ……なぜ……)
男性経験の乏しい貴美子は自分の身体の変化が理解出来ない。思い当たることと言えば龍に打たれた数本の鍼と、裸身にたっぷり施されたマッサージだが、それだけで自分で自分が制御出来ないほどになるなんて。
「ヒッ!」
貴美子の喉から壊れた笛のような音が漏れる。花蜜をたっぷりまぶした龍の指先が貴美子の菊蕾にいきなり侵入したのだ。
貴美子は反射的にアヌスをすぼめ、龍の指先の侵入を防ごうとするが、先程打たれた鍼が効いているのか、思ったほど力が入らない。
「あっ、ああっ……」
龍の指がゆるやかに抽送を始める。肛門を嬲られるおぞましさを振り払おうと貴美子はしきりに首を振るが、その部分が痺れたような感覚の中から妖しい快美感が湧き上って来るのを感じた貴美子は、豊かな尻をぶるっと震わせる。
「お核を嬲られるのとケツ穴を拡げられるのとじゃ、どっちが気に入ったかい? ええ、お嬢さん」
龍はクッ、クッとさも楽しげに笑いながら貴美子の菊花を嬲り、すっと指先を引くと充血したクリトリスをビシッと弾く。
「ヒ、ヒイッ!」
あまりの激痛に貴美子は再び悲鳴を上げる。すかさす龍の指が貴美子のアヌスを突き破り、ああっと切なげな声が殺風景な部室に響く。
「母親も立派なお核をしているそうだが、娘の方も負けず劣らずの淫乱なお核の持ち主だ」
(え?)
鍼とマッサージ、そして強烈な二か所責めで朦朧となっている貴美子の意識がふとよみがえる。

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