第73話 官能教室(3)

「……cuntですっ」
美樹から催促された里佳子は自棄になったようにそんな卑猥な英単語を口にする。
「ちゃんと日本語の意味も一緒に言うのよ。健一君にも勉強させて上げなさい」
「cunt……日本語ではお、おマンコですわ」
美樹は満足げに微笑むと、指先で里佳子の秘部を押し開き、健一に見せつけるようにする。
「どう、健一君。わかる? ここが里佳子のcuntよ」
新鮮な魚肉のような美しさを備えた里佳子のそれは、早熟の愛液にキラキラと光り、見る者が引き込まれそうな妖しさをたたえている。
健一は女性のその部分は、小学校の4年まで一緒に入浴した母のしのぶのそれを見たことがあるだけだった。もちろんしのぶのその部分は常にぴったりと閉ざされ、艶やかな陰毛で覆われていたため、その肉の内部を目にしたことなどもちろんない。
したがって健一は初めて女性の肉の構造を、密かに憧れていた小椋里佳子のそれによって確認したことになる。
(綺麗だ……)
思わず今置かれている状況も忘れ、健一は里佳子のその部分に見とれる。
(お母さんのものも、同じように綺麗なんだろうか……)
健一の視線を感じているのか、さも恥ずかしげに首を左右に振る里佳子の顔が、しのぶのそれに変化する。
「あーら、ますます大きく、堅くなって来たじゃない。頼もしいわ」
美樹のからかいの声にはっと我に返った健一は、里佳子のその部分からあわてて目をそらす。しかしすでに限界まで硬直した健一のその部分は、優しくさすり上げている誠一の掌に熱い脈動さえ伝えるほどであり、崩壊の瞬間は刻一刻と迫って来ているのだ。
「さあ、健一クンが思い切り射精できるように、里佳子の自慢のものをはっきり見せて上げましょう」
「やめてっ、お願いっ」
「あら、もったいぶることないじゃない。里佳子の持ち物は中学生には珍しいほど立派だわ。きっとお母さんも人並み外れた大きなものをもっているに違いないわ」
「母を侮辱しないでっ」
里佳子は憤然とした声を上げる。
「お母さんのことになるとムキになるのね。でも、里佳子のお母さんったら、今日も張り切って早朝ジョギングをしていたわよ。水着の面積もぐっと小さくなったみたい」
「やめてっ。いわないでっ」
「公園に着いたらいつものようにトップレスで3周走って、集会所裏で全裸オナニー。ギャラリーも一段と増えたみたいだわ」
「ああっ」
里佳子は美樹のおぞましい声を耳に入れまいと、首を振りながら号泣する。頂上付近に追い上げながら、誠一の緩急をつけた巧みな愛撫により射精寸前で踏みとどまっている健一は、そんな美樹と里佳子のやりとりを、まるで夢の中にいるような思いで聞いている。
「誠一、今日の分を見せて上げてよ」
「OK」
誠一は膝の上に抱え上げた美少年に器用に愛撫を続けながら、リモコンを片手で引き寄せるとリアプロの電源を入れる。
たちまち大画面に写し出されたのは、全裸のままうっとりとした表情をカメラに向け、片手の指を思い切りくつろげた女陰に抽送し、もう一方の手で指先の大きさまで膨張したクリトリスをしごき上げている小椋裕子の姿だった。
(……!)
健一の目が驚愕に開かれるのと同時に、里佳子の「いやあっ!」という絶望の叫び声が響き渡る。
脂ぎった感じの中年男が裕子の背後から手を回し、豊満な乳房をタプタプと揉みしだいている。裕子はそんな男の行為を咎めるでもなく、時々男に求められるままうっとりと目を閉ざして顔を反らして、唇を吸わせているのだった。
母の親友であり、PTA会長でもある里佳子の母、裕子のことは健一も良く知っている。年の割に子供っぽさの目立つ母のしのぶに比べ、知的で大人の女性を感じさせる裕子は、健一にとってガールフレンドの里佳子の母親というだけでなく、敬慕の対象でもあった。
その裕子が青天井の下、素っ裸で男に愛撫されながら激しいオナニーに没頭している。そんな信じられない光景を目にして、健一の身体はブルブルと小刻みに震え出すのだった。
「今日はビデオカメラを2台駆使して撮ったのよ。誠一の手際は素晴らしかったわ。ねえ、もう1台の映像を見せて上げて」
誠一はニヤリと笑うと、リモコンで入力を切り替える。たちまち画面全体に裕子とはまた違う女性の裸身が現れる。
健一は猿轡の下で声にならない悲鳴を上げる。
画面一杯に映し出されたのは、裕子に劣らぬ激しさで自慰行為に没頭している母、しのぶの裸身だった。羞恥の箇所は大きく突き出され、両手の指は固くしこった花蕾と花襞を荒々しくまさぐり、花園からあふれ出る愛液はキラキラと陽光を反射させながらとめどなく内腿を流れ落ちていく。
「どう、健一クン。お母さんの獣のような姿を見た感想は? たくさんの男に囲まれながらこんな破廉恥な姿を晒す母親をもって、情けなくならない?」
健一は母の信じられない姿を否定するように力無く首を左右に振るが、誠一に再び狭隘な肛門を粘っこく責め上げられながら強制され、顔を前に向ける。
画面の中の母親の表情はこれまで健一が見たことがないようなものだった。焦点の合わない目を半開きにし、陶酔の極致で口の端から涎まで垂らしながら、譫言のように何事かを繰り返している。
そんなしのぶの姿にすっかり目を奪われていた健一は、里佳子の甲高い悲鳴ではっと我に返る。
「嫌っ、嫌っ」
「ほら、ボーイフレンドに声をかけて、しっかり見せて上げなさい。健一クン、お母さんの裸ばかり見ないで、里佳子のクリトリスをはっきり見て、ってね」
そんな美樹の声の方に健一が視線を向ける。するとそこにはいつの間にかパンティもはがされて丸裸になった里佳子が、美樹の手によって大きく両肢を開かされているのだ。
「さあ、英語のお勉強の続きよ。ここはなんというの?」
「ああンッ」
充血した花芯を美樹の指先でボタンを押すように愛撫された里佳子は、拒絶と官能がない交じった声を漏らす。
「ちゃんというのよ。いうまでここを責め上げるわよっ」
「あっ、あっ、いいますっ。いいますからそこをそんな風にするのはやめてっ」
里佳子は血を吐くような悲鳴を上げると、自棄になったように美樹の命令に従う。
「そこはclit――クリトリスですわっ」
目の前の里佳子の鮮烈な姿態と信じられない卑猥な科白、リアプロの画面の中の母親の強烈な痴態、誠一によって施される愛撫、それらが一体となって健一はついに頂上を極める。限界まで膨張した肉茎から大量の白濁が噴出し、里佳子の裸身をめがけて放物線を描く。健一はかつて味わったことのない激烈な射精感に、奥歯で猿轡をキリキリと噛み締める。
そんな健一の崩壊にタイミングを合わせるように、美樹は里佳子の花芯に対する愛撫を強め、ほぼ同時に頂上に追い上げる。
東中随一と言われる美少女と美少年は、2人の残酷な同性愛者の手によって、華々しい崩壊を遂げるのだった。

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