第114話 酒の肴(1)

小椋家の美女達の無毛の秘部が仲良く3つ並べられたところで、「かおり」の店内のいたるところからフラッシュの閃光が走る。光を浴びるたびに3人はブルッ、ブルッといずれ劣らぬ蠱惑的な裸身を軽く痙攣させる。
母娘による華やかな剃毛ショーはようやく終幕を迎える。今夜は裏方に回っている沢木がデジタルビデオとカメラを駆使して、ショーの一部始終を記録していた。

剃毛ショーが終わると、いったん休憩の時間となる。裕子、貴美子、里佳子の3人は素っ裸のままそれぞれ「かおり」のボックス席の客たちにホステスとしてサービスしなければならない。
裕子と貴美子は、佐藤文子他の中年女グループが陣取るボックスに座らされる。文子のほかには瀬尾良江、A工業高校保健担当の長岡、生物担当の酒田という2人の女教師、そしてボックス席ただ一人の男である飯島と香織という顔触れである。
裕子は文子と良江の間に座らされ、すでにかなりの酒を飲んでいる2人の中年女に絡まれている。
「お上品な顔をしてよくもあんな破廉恥なことが出来るものね。Aニュータウンの面汚しだわ」
文子がそう言いながら裕子の耳を思い切り引っ張る。
「あ、あっ……お許しください」
客に逆らうことは香織から厳重に禁じられている。逆らえば明朝はビキニを着ることも許されない、全裸でのジョギングをしなければならないのだ。
しかも奴隷は連帯責任であり、裕子の罪は貴美子や里佳子にも及ぶ。いまだ14歳の里佳子が素っ裸で街中を走らされることになったら、絶望のあまり自殺しかねない。
「偉そうに自治会副会長やPTA会長を務めていたけれど、一皮剥けばこの通りとんでもない淫乱女だったって訳ね。よくも私達を騙してくれたわね」
文子は陰険な声を出すとぐいぐい裕子の耳を引っ張る。
「あっ、い、痛いっ! 耳が、耳がちぎれますっ」
「何を泣き言を言っているの。さっきは2人の娘を鞭でぶっていた癖に。自分のこととなると随分情けないのね」
良江が文子に調子を合わせるように裕子の乳首をつまみ、思い切りねじる。
「い、嫌っ!」
そんなふうに母親が文子と良江によって散々いたぶられるのを見せつけられながら、貴美子も2人の女教師の陰湿な責めに呻吟していた。
「飯島先生から聞かされた時はまさかと思ったけれど、本当にこんなとんでもない変態家族がいるのね。呆れたわ」
長岡がそういいながら片手で貴美子の肩を抱くようにしながら、空いた手で形の良い乳房をやわやわと揉み上げる。
「ほんと、母親や妹までが露出狂の淫乱とはね。驚いたわ」
酒田が片手でもう一方の乳房を揉み上げ、空いた手で内腿をまさぐる。
「ああ……や、やめて……」
2人の女教師に淫らに責め立てられる貴美子は激しい嫌悪感に耐え兼ね、頭を振りながら身悶える。
「この娘、レズの方はどうなの?」
長岡に尋ねられた香織は軽く首を振る。
「今までは男一筋で、ほとんど経験はありませんわ。さっき舞台の上で妹と演じさせた真似事のようなプレイが唯一の経験ですわ」
「A工の生徒も男子ばっかりだからね」
酒田がうなずく。
「でも、あの妹とのキスは悪くなかったわよ」
長岡が瞳を妖しく光らせる。
「3人の中で一番経験があるのは何といっても妹の里佳子ですね。母親もしのぶを相手にかなり経験があります」
「長岡先生と酒田先生は、貴美子をレズのペットに仕込みたいんじゃありませんか?」
ボックスの隅で水割りを飲んでいた飯島が唇の端を歪めながら言う。
「知っていますよ。時々お二人が楽しんでいるのを」
「まあ……」
貴美子の肌をまさぐっていた長岡が目を丸くし、頬を赤らめる。
「嫌ね。飯島先生ったら」
酒田がにやりと笑いながら媚めいた視線を飯島に送る。飯島は思わず目をそらす。
長岡は30代、酒田は40代になるがいずれもいまだ独身である。痩せぎすで狐を思わせる細い目の長岡と狸のように太っている酒田は並ぶと漫才コンビの今いくよ、くるよを連想させる。職員室の中で時折2人だけに通じる何かがあるように意味ありげに視線を交わし合ったり、しばしば2人そろって帰る様子から何かあるのではと考えた飯島がカマをかけたのだが、それが的中したという訳である。
「ねえ、かおりママ」
秘めていたつもりの嗜好を飯島から指摘された酒田が、開き直った様子で口を開く。
「今度この娘を貸してくださらない?」
酒田の唐突な申し出に香織はさすがに鼻白む。
「貸すも何も、貴美子はA工高の用務員なんでしょう? その時に思う存分玩具にすれば良いんじゃありませんか?」
「学校では人目があるから、好きなようにできないのよ。夜は夜でこちらのお仕事があるみたいだし。もちろん無料とは言わないわ」
「あの……出来れば妹の方も一緒に貸してほしいのだけど……」
長岡が隣のボックスで、やはり裸ホステスとして接待を強いられている里佳子にちらりと熱っぽい視線を向ける。
「あら、敦子、あなた、あんな小娘が好みなの?」
「そういう訳じゃないけれど……あの年齢でみっちりレズビアンを仕込まれたってのがどんなものなのか興味があるのよ」
香織は2人の同性愛者が痴話喧嘩めいたやりとりを繰り広げるのを苦笑しながら聞いている。「かおり」に来店するのは初めての長岡と酒田が、多くの常連客を差し置いて入荷したばかりの新鮮な奴隷を独占していることさえ図々しいのだが、その上貴美子と里佳子を貸し出せとは……。
香織は中年女特有の厚かましさに辟易する思いだが、A工高のベテラン教師として一定の発言力を持つ長岡と酒田を押さえておくことは悪いことではないと考え直す。彼女たちの嗜虐性を帯びた同性愛嗜好も、奴隷たちを調教するにあたってのマンネリを解消する手段となるだろう。
「まあ、よく考えれば敦子の言う通りかもしれないわね」
酒田はもったいぶって腕を組む。
「どうかしら、かおりママ、姉妹2人セットで」
「姉のほうにもたっぷり、私たちでレズの技巧を仕込んであげるから」
恩着せがましく迫る2人の女教師に閉口しながらも、香織は「いいわよ」と答える。
「ただ、明日は違う趣向でショーを予定しているから、早くても明後日の夜ね。貴美子をレズ調教してくれるなら、今回のお代はいらないわ」
「やった!」
長岡と酒田はうれしそうに笑う。
「そうと決まれば明後日に備えて少し準備運動をさせてあげましょうよ」
2人の女教師は顔を見合わせて頷き合うと、両手で貴美子の太腿を抱えるようにする。
「いいわね、いくわよ」
「せーの」
掛け声とともに貴美子の太腿がぐいと開かれ、2人の女教師の膝の上に乗せ上げられる。M字型に開脚された貴美子の無毛の秘部が全開になる。

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