第122話 絶望への道程(5)

ステージ上のしのぶは健一だけでなく、いまだ中学1年の香奈までが悪鬼たちの手に落ちたのを知り、あまりの衝撃にカッと目を見開き、ブルブルと全身を震わせている。
「か、香奈っ! どうしてここにっ!」
「ママっ!」
香奈はわっと号泣して素裸で騎乗位のまま道夫につながっているしのぶに駆け寄ろうとするが、健一とつながったままになっている縄がぴーんと張り、股間に走る激痛に「ううっ!」とうめき声を上げる。
「そんなに慌てて走りだしちゃあ、お兄様のオチンチンが千切れちゃうわよ」
史織は笑いながらそう言うと、香奈の縄を解いて行く。自由になった香奈が再びしのぶに駆け寄ろうとすると、滑らかな背に史織の鞭が飛ぶ。
「ひいっ!」
香奈は鞭の衝撃にステージの上に膝をつく。そこを史織が2度、3度と鞭を振るう。幼い少女の叫び声が店内にこだまし、観客は茫然としたように舞台を見つめている。
「この、馬鹿娘っ! 折角のブーケが台無しじゃないっ!」
縄に引っ張られて角度を保っていた健一のペニスは力無くうなだれ、支えを失ったブーケは床に落ちて花びらを散らしている。
「お前もっ! 少しの間でもチンチンをおっ立てて、支えておかなきゃ駄目じゃないっ! このホモのインポ男っ!」
史織は今度はペニスの根元を縛られたまま、直立不動の姿勢を保っている健一の方に向き直ると、充血した肉棒を狙いすましたように鞭で一撃する。
「ああっ! お、お許しくださいっ! 史織様っ」
満座の中で素っ裸にされ、妹と同い年の少女に敏感なペニスを鞭打たれる屈辱に気が遠くなりながらも、健一はここ数日の調教で身体にしみこまされた被虐の官能を刺激され、どこか甘い響きの混じった悲鳴を上げる。
そこを誠一が片方の手で健一の背中をそっと抱くようにしながら、もう片手の手を張りのある双臀の狭間に忍ばせる。
「あっ、そ、そこはっ……」
「ここのところが感じるんだろう? 健一君は」
「嫌……」
「嘘をついちゃだめだ、ほら、オチンチンがもうこんなに元気になっているじゃないか」
「ううっ……」
確かに誠一の指摘の通り、健一の肉棒は猛々しいほどの勃起を見せている。
「ほーら、お母さんによーく見せて上げるんだ。僕のオチンチン、こんなに大きく、堅くなったよ、お母さんってね」
「……ぼ、僕のオチンチン、こ、こんなに……ああっ!」
誠一から屈辱の科白を強いられている健一は、耐えられなくなって激しく身悶えするが、そこを再び史織の鞭で打たれて喉から絶叫を迸らせる。
「や、やめてっ」
しのぶが呆然とした表情を健一に向けながら口走る。
「やめて下さいっ! 健一っ、あなたもその人たちから離れてっ」
史織の鞭が健一の肉柱にさらに振り下ろされたのを見たしのぶは、絶叫に似た声を上げる。いつの間にかステージに上がって来た黒田が、しのぶの背後から抱き着く。
「マンコ丸出しで男に乗っかったまま偉そうに言ってもさまにならんで、ええ、しのぶ」
「あっ、ああっ!」
黒田はボリュームのあるしのぶの両乳房をゆさゆさと揉み上げる。
「SMショーや実演ショー、公園でのオナニーショーだけでなく、吉原のソープで何十人もの男に抱かれた色好みの奥さんが、いまさら偉そうに母親面出来ると思っているのか。おまけに今朝は息子が吐き出したザーメンをゴクゴクとうまそうに飲んだやないか」
黒田はしのぶを羽交い締めにするように背後から抱き、身体をぐいと持ち上げる。
「あ、あれはっ! ち、違いますっ」
「どう違うんや」
柔らかくなった道夫のペニスをしのぶの女陰はずるりと吐き出す。今まで道夫と接合していたしのぶの秘部は、本来あるべき羞恥の茂みがすっかり剃り上げられているせいか、まるで軟体動物のように見えるのだ。
黒田はしのぶのコルセットを剥がし、ハイヒールのほかは一糸まとわぬ全裸になったしのぶを革手錠で後ろ縛りにする。
「大きく股を開け。自慢のマンコを息子と娘にはっきり見せてやるんや」
黒田はしのぶの形のよい尻をパシンと平手打ちする。すでに今朝、健一に対しては淫らな崩壊の姿をさらしていたしのぶだが、さらに悪魔の手に落ちた香奈の目の前で、母子関係を侮辱するような行為を強いられるのは到底耐えられなかった。
「い、嫌っ、許してっ!」
「言う通りにせんかっ!」
再び黒田の平手打ち。
「男の上で2回も気をやる姿を子供の前で晒しておいて、いまさら格好つけても遅いわっ」
「ああ……」
しのぶは絶望の呻きを上げながらゆっくりと股を開く。黒田がしのぶの足元にしゃがみこむと、充血した女陰を両手でぐいと開く。
「嫌……」
たっぷり注ぎ込まれた道夫のザーメンがしのぶの秘奥からあふれ出し、内腿を伝って流れ落ちる。その酸鼻なまでに卑猥な光景に、ステージ上の健一と香奈は思わず目をそらす。
「しっかりと見るんだ、健一君。見ながらオチンチンを堅くしなきゃ。お互いに見せっこしあうのは初めてじゃないだろう」
「香奈も目をそらすんじゃないわよ。自分の母親がどれほど淫らな女かということをしっかりと見ておくのよ」
誠一と史織はそう言うと舞台の上の美少年と美少女の尻を交互にたたき、さも楽しげに笑いあう。
それまでステージの横でしばらくの間しのぶと道夫の実演ショーを眺めていた香織は、再び鞭をもって舞台に上がるといきなりしのぶの滑らかな背を一撃する。
「ヒイっ!」
柔肌に蚯蚓腫れが出来るほどの痛烈な鞭打ちに、しのぶは思わず悲鳴を上げる。香織と史織の母娘は目で合図を交わすと同時に鞭を振り上げ、しのぶと香奈の裸身に振り下ろす。
「ああっ!」
「いっ、痛いっ!」
東中でも屈指の美少女といわれる香奈と、香奈がその美貌を譲り受けた母親のしのぶが、香奈の同級生である史織とその母親の香織の振るう鞭に翻弄され、ステージ上で裸身をのたうたせている。その妖しくも倒錯的な光景に「かおり」に詰め掛けた客は息を呑んでいるのだ。
ボックス席で裕子や貴美子、里佳子を嬲っていた文子、良江、長岡、酒田、桑田といった面々もさすがにいたぶりの手を止め、毒気を抜かれたような表情を舞台に向けているのだ。
その中で以前から、哀れな二組の奴隷家族に対する弄虐に参加している美樹、脇坂、赤沢、そしてもちろんカウンターの中の沢木たちは、この嗜虐の宴が最高潮に達しつつあることを知覚し、黒い欲情を滾らせているのだった。
「どうだい、大好きなお母さんと可愛い妹のSMショーの感想は。おや、オチンチンがますます硬くなってきたじゃないか。いけない子だね、健一君は」
誠一はそうからかいながら、美少年の肉塊を淫靡にさすり続けるのだ。

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