第124話 絶望への道程(7)

(そんなことが……)
焦燥と恐怖に駆られた裕子はしのぶの花唇を再びぐいと押し開き、舌先による激しい愛撫を注ぎ込む。
「あ、ああっ、裕子さんっ、そんなっ!」
裕子はあたかも道夫が吐き出したものを取り返すように、しのぶがとめどなく溢れさせる愛液を飲み干して行くのだった。
一方、母親によって秘部を剃りあげられ、ステージの上で淫らな演技を強制され、またボックス席で散々酒の肴にさせられた貴美子と里佳子は一種開き直ったような気持ちになっている。
貴美子と里佳子は母の裕子がしのぶをねっとりと攻め立てる姿を横目でチラチラ見ながら、まるでそれを見習うかのように健一と香奈に対して粘っこい愛撫を注ぎ込むのだ。
「あっ、あっ、お、お姉さんっ。や、やめてっ」
しのぶの隣で兄のガールフレンド、里佳子に責め上げられている香奈は早くも脳乱の極に達し、舌足らずな悲鳴を上げながら幼い裸身を悶えさせている。
里佳子と香奈はともに東中を代表する美少女と言われ、しっとりとした日本的美しさを持つ里佳子と、活発でピチピチした可愛らしさを有する香奈は好対照をなしていた。
香奈の兄の健一と里佳子が学校でも公認の中ということもあり、香奈は日頃から里佳子に可愛がられ、また香奈も里佳子を実の姉のように慕っていた。二人の美少女が楽しげに笑いあいながら歩く姿は一幅の絵のように見えたほどである。
その里佳子の白く細い指先で幼い秘部を押し広げられ、甘い口吻を注ぎ込まれる十二歳の美少女は、初めて経験する妖しいまでに鋭い感覚に戦いている。
「ああっ、い、嫌っ」
香奈の丸いくりんとした尻が電流に触れたようにブルッ、ブルッと震え出す。オナニーの経験もない初心な美少女は、自分の身体がもはや制御できないほどの暴走を開始したことに恐怖を感じ、里佳子の攻撃を避けようと儚い抵抗を示しているのだ。
「ああ、香奈ちゃん……ごめんなさい……」
美樹の手であらかじめ性感を開発されていた里佳子と違い、兄の健一とともにいきなり素っ裸で「かおり」のステージに引き出された香奈。それだけでなく母であるしのぶの痴態を見せつけられ、さらに家族三人で観客の前に素っ裸を並べさせられて敏感な箇所を刺激されている香奈の衝撃と懊悩はいかばかりか。
里佳子は自分自身が陥った悲惨な境遇にもかかわらず、香奈への哀れみの念を禁じ得ない。しかしその一方で、妖しくも甘美なレズビアンの快感を美樹から仕込まれた里佳子は、香奈の幼い美貌が自分の指技によって羞恥に紅く染まり、花びらのような唇が半開きになって熱い吐息を漏らし出すのを見ているうちに、恥ずかしい花芯から痺れるような快感が湧きあがってくるのを感じ、形の良いヒップを思わずもじつかせるのだ。
里佳子は早朝のジョギング終了時に、貴美子とともに花芯に金のリングを装着された。その後ずっと授業を受けている間もそこから湧き起こる甘痒い感覚に悶え抜いた里佳子は、放課後になってから美樹によってようやくそれを外してもらったのだが、そこの感覚は以前とは比べものにならないほど鋭敏になっていた。
包皮を完全に弾かせたその部分から、何もしないでも時折生じるキューンと腰が痺れるような妖しい性感に身悶えしながら、里佳子は夢中になって香奈を責めつづけるのだ。
里佳子は立ち上がって香奈の肩を優しく抱き、ふるふると震える長い睫毛に縁取られた澄んだ瞳をのぞき込む。
「香奈ちゃん、もう私達どうにもならないの……」
「ああ……お姉さん……」
里佳子はそう囁くと香奈の唇に自らの唇を押し当てる。
「おおっ」
東中を代表する美少女二人のキスシーンに観客がどっと沸き上がる。二人のファンである脇坂などは興奮してデジカメのシャッターを切り続けるのだ。
里佳子は接吻を注ぎ込みながらも白魚のような指先で香奈の秘裂を巧みに愛撫し続ける。香奈のその部分が早熟の果汁を次々と吐き出し、可愛い花蕾まで堅く尖らせているのを知覚した里佳子は、そんな香奈の可憐な色気にあおられたように、さきほど裕子に剃り上げられたばかりの秘部を香奈のそれに押し当てる。
「あっ! お姉さんっ、な、何をするのっ!」
「香奈ちゃん……私に合わせて……身体の力を抜くのよ……」
里佳子は香奈のその形をさぐるように、自らの恥ずかしいその部分をゆっくりグラインドさせていく。里佳子の尖った乳首が香奈の幼い胸に押し潰され、可憐な乳首をくねくねとくすぐる。
「こうするしかないの……私たち、もう、こうするしかないのよ……」
「ああ……そ、そんな……」
里佳子はトロンとした瞳を香奈に向け、うわ言のようにそう告げると再び唇を香奈の唇に押し当てる。
「うっ、ううっ……」
上下の唇をしっかりと合わせてなよなよと悶える二人の美少女の姿に場内は一瞬唖然となる。十四歳と十二歳の少女にこのような淫らな演技を強制することの背徳性にさすがに眉をひそめていた一部の客たちも、その妖しいまでの迫力にもはや息をするのも忘れたように見入っているのだ。
「どう、こんな素敵なショーはどれだけお金を積んでも見られないわよ」
ステージからボックス席に降りて来た香織は、隣に座る桑田のそう囁きかける。桑田はごくりと喉を鳴らし、香織の言葉に大きく頷くのだ。
「あっ、ああっ……」
里佳子の耳に健一の鋭いうめき声が聞こえる。ちらと目をやると姉の貴美子が健一の足元に座り込み、若々しい怒張を深々と咥え込んで激しく頭を前後させている。
(健一さん……)
ふと沸き起こったやり場のない怒りをぶつけるように、里佳子は香奈に裸身をぴったりと押し付け、強くグラインドさせる。
「あっ、あっ、お姉さんっ! こ、怖いっ、怖いわっ」
途端に香奈はかつて経験したことのないほどの鋭い快感が身体を貫くのを感じ、脅えたような声を上げる。
「も、もうっ、お姉さんっ……僕っ」
まるで妹とタイミングを合わせるかのように、健一がまさに限界に達しそうになって身体を弓なりにそらせた瞬間、貴美子はさっと顔を引く。行き場を失った美少年の怒張がゆらゆらと滑稽に揺れているのを見た観客はどっと笑い声を上げる。
「こりゃ傑作だ」
健一の調教を担当してきた荏原誠一は満足そうに笑うと、極限の羞恥と屈辱にシクシクすすり泣きを始めた美少年の裸身にシャッターを合わせる。
望遠レンズに写った健一のペニスはすっかり包皮を弾かせ、ピンクの初々しい肉の色を示している。自らの先走りの樹液と貴美子の唾液に濡れた健一のそれは、いまだ十四歳の少年のものとは思えない生々しさを見せているのだ。
「どう、健一君……オチンチン気持ち良い?」
貴美子は悪戯っぽい目を健一に向ける。健一は真っ赤に染まった頬をそらし、嫌々と首を振る。健一が隣に立つ美母そっくりの顔立ちであるため、その様子はまるで美少女のそれを思わせる可憐さを感じさせる。
「お姉さんにおしゃぶりされてこんなに大きくしちゃうなんて……里佳子に悪いと思わないの?」
貴美子はそうからかうように言うと、舌先で健一の鈴口をチロリと舐め上げる。
「あっ!」
それだけで射精しそうな快感が走り、健一は思わず悲鳴をあげる。
「少し熱を冷ませてあげるわ」
貴美子はそう言うと鉄のように硬化した健一の肉棒に形の良い乳房をぐいと押し付けるようにする。

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