第140話 吹きすさぶ淫風(7)

「2人とも本当にいやらしい身体つきをしているわね」
「ほんと、上品そうな顔をしているくせに、服の下にこんな淫らな身体を隠していたなんて、あきれるわ」
自治会役員の文子や良江が口々に2人の哀れな人妻の裸身に卑猥な品評を加えるのだ。
「私、レズビアンって始めて見るのよ。楽しみだわ」
「でも加藤さんと小椋さんがそんな関係だったなんて、ちっとも知らなかったわ」
監査の圭子と会計の春美のからかいにしのぶと裕子は顔をうつむかせる。
成り行きとはいえ、自治会の集会室で昨日までは同じ東中のPTAとして親しく付き合っていた人達の前で裸同然の姿をさらすなど、裕子としのぶはまるで夢を見ているような感覚にとらわれている。
「恋人同士ならそれらしく、もっとぴったり身体を寄せ合いなさい」
文子の命令に裕子としのぶは羞恥に頬を染めながらもはっきり頷くと、肩と肩がぴったり触れ合うほど身体を寄せる。
昌子と美智恵、摩耶、そして奈美といった執行部役員はそんな淫靡な展開に戸惑いながらも、2人の美しい裸女が醸し出す妖しい雰囲気に徐々に飲まれて行く。
4人の執行部役員がほとんど飲み干したミネラルウォーターのペットボトルには、底から細い針の注射器によって遅効性の催淫剤が仕込まれていた。龍が手にいれたその「女のバイアグラ」と呼ばれる催淫剤は無味無臭で、飲んでもほとんど違和感は無い。
そして香織が作ってきたアイスティーには幻覚作用のある合法ドラッグが混入されていたのである。その2種類の薬品の効果によって、4人の性感は本人たちが気づかないまま、異常なまでの高まりを示し始めているのだ。
もちろん薬を仕込まれたのは裕子のシンパである昌子、美智恵、摩耶、そして奈美の4人だけである。香織、文子、良江、および彼女たちに取り込まれた圭子、春美の5人はこれから起こるはずの淫らな饗宴ををぞくぞくするような気持ちで待ちかねている。
「そろそろパンティを脱ぎなさいよ」
文子に声をかけられたしのぶと裕子はこっくり頷くと、2人そろって小さなパンティに両手をかけ、腰をくねらせながら脱いでいく。
(こんなことまでさせるなんて……)
最初はキスだけと言ってなかったかしら。奈美の頭の中にそんな疑問が湧くが、すぐに泡のように消えて行く。奈美は2人の友人のそんな色っぽい姿を見つめているうちに喉が渇くような興奮を覚え、無意識のうちにアイスティのお代わりを飲み干していく。
ついに素っ裸になったしのぶと裕子は恥ずかしげに股間を両手で覆うようにしていたが、文子と良江に叱咤され、手を両脇に垂らす。
「……」
2人のその部分がすっかり剃り上げられ、童女のような趣を見せていることに奈美は衝撃を覚える。それだけではない。露わになった裕子の陰裂からは子供の指先程の大きさのあるクリトリスが飛び出し、金色のリングに根元を締め上げられているのだ。
昌子、美智恵、そして摩耶も奈美と同様に、しのぶと裕子の淫らな裸身に驚きの表情を隠せない。しかし、誰もがこの先の展開を止めることもせず、2人が演じる淫靡なショーにのめり込んで行くのだった。
しばらくの間しのぶと裕子は大きく股を開くようにしてその部分を観客達に示していたが、やがて集会室の床に横たわり、本格的な同性愛行為に移るのだった。奈美は互いの女陰を吸い合うような、2人の激しい演技を見つめているうちに、次第に身体全体がふわふわと浮きあがるような感覚にとらわれていくのだった。

ふと気が付いた時、奈美はすっかり裸にされ、背後から自治会長の佐藤文子によって抱き締められているのに気づく。奈美はあわてて文子の腕を振りほどこうとするが、思うように力が入らない。
「さ、佐藤さん……何を……」
「何を、じゃないわよ、山崎さん。さっきまで私にオマンコを嘗められながら、気持ち良さそうな声を上げていた癖に」
文子もまたブラジャーとパンティのみの半裸になっており、奈美の年齢の割に新鮮さを保っている乳房をやわやわと揉み上げながら首筋にチュッ、チュッと音を立てて接吻を注ぎ込む。
「ああっ……」
その度に奈美の身体に電流のような感覚が走る。奈美は身を揉むようにして文子から逃れようとするが、身体には一向に力が入らない。
「や、やめて……佐藤さん、ああ、ば、馬鹿なことはしないで……」
「あら、オマンコをこんなにグショグショにしておいて、いまさら格好つけるんじゃんないわよ」
文子はそう言うと奈美の股間を荒々しくまさぐる。
「ううっ!」
確かに奈美のその部分は文子の指摘どおりいつの間にかすっかり濡れそぼっている。奈美はうろたえながらも文子の乱暴な行為に身体が痺れそうな快感をかき立てられ、悲鳴に似た声を上げるのだ。
「周りをよく観てごらん」
「えっ……」
文子の声に奈美は周囲を見回す。そこに繰り広げられている淫靡な光景に奈美は驚き、大きく目を見開く。
「こ、これは……」
奈美の隣では総務の岡部摩耶が、スポーツで鍛えられた均整の取れた裸身を床の上に横たえ、下着姿の瀬尾良江によってクンニリングスを施されている。
「あ、ああっ! い、いいわっ!」
信じられないことにあの勝ち気な摩耶が、まるで赤ちゃんがおむつを取り替えられるような姿のまま、良江の淫戯によって身悶えしながら明らかに快感を訴えているのだ。
さらに目を移すと副会長の池谷昌子と書記の長山美智恵がやはり一糸まとわぬ裸身をそれぞれ監査の中城圭子と会計の福山春美によって粘っこく責め上げられ、競い合うように歓喜の悲鳴を上げていた。
ぽっちゃりとした昌子は、圭子によって乳首とクリトリスを同時に責められ雪白の肌をピンクに染めながら「ああ、ああんッ!」と甘えるような声を上げている。昌子と対照的にスリムな美智恵は、春美によってその陰唇からピチャピチャと猫がミルクを嘗めるような音をかきたてられながら口を吸われ「うっ、ううっ……」と切なげに呻いている。
しのぶと裕子はレズビアン用のいわゆる「両首」でしっかりとつながったまま、ヒイヒイと悲鳴を上げながら腰を振り立て合っている。
まさに色地獄とも言うべき集会室の中央で、満足げに腕を組んで立っていた香織がおもむろに携帯電話を取り出し、どこかに電話をかける。
文子に性感帯であるうなじと脇腹をしっかりと探り当てられ、甘い快感の中を漂っている奈美はそんな香織の姿をぼんやりと眺めていたが、やがて集会室の中に5人の男たちがなだれ込んできたのを見て驚愕する。
「随分待たせたじゃないか、香織ママ」
「股ぐらが疼いてしょうがなかったぜ」
男たちは下品な喚声を上げながら部屋に入ると、そこで繰り広げられている淫靡な光景に一瞬目を見張るが、すぐに楽しげに笑い合う。
「こりゃあより取りみどりだが、さて、どれからいただくか」
「俺はこいつがいいや!」
黒田がゆっくりとシャツを脱ぎながら女達に責められている4人のPTA役員を見回していると、朽木が早くも素っ裸になり豊満な肉体をした副会長の池谷昌子に取り付く。
「このでかいオッパイ、たまんないぜ」
マザコン気味の朽木に巨乳を鷲掴みにされた昌子は最初何が起こっているのか理解出来ないという表情をしていたが、自分の身体にまとわりついているのが見知らぬ中年男だと知ってさすがにうろたえる。

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