第155話 母娘舌奴隷(3)

「啓太はどうするんだ」
満に聞かれたキャッチャーの啓太はしばらくもじもじしていたが、やがて小声で「俺も……母親の方かな……」とつぶやく。
「なんだ、意外と裕子を選ぶ方が多いじゃないか。心配して損をしたぜ」
満がそう言うのを政和は「いったい何の心配をしていたんだ」とまぜ返す。
扉の外で部員たちがそんな品定めをしていることも知らず、特別慰安室の中では裕子と貴美子が椅子に座った飯島の前で素っ裸のままひざまずき、部員たちに対する奉仕の方法について指示を受けていた。
「いいか、部員は全部で10人いるから、2人ずつ中に呼んで奉仕するんだ。若い連中は早漏気味だから、出来るだけ時間をかけてじっくり楽しませろ。そうはいっても早くいく奴もいるから、その場合は終わった方がもう一人を手伝うんだ。連中のザーメンは全部飲むこと、吐き出しちゃ駄目だ。チンポは洗っていないから相当汚れているかもしれないが、いやな顔をしないできれいにするんだ、いいな」
「わかりました」
飯島のとんでもない命令に、貴美子が表情を変えないで返事をしたので裕子は息を呑む。母親の自分が知らない間に貴美子はこのおぞましい「奴隷マネジャー」としての勤めの中で、どれほどの屈辱を味わって来たのか。あの勝ち気な貴美子がまるで魂を抜かれたように従順になっていることに、裕子は慄然とするのだった。
裕子が素っ裸のまま飯島や野球部員たちの前に現れてからも、貴美子は母親のことをまるで空気でも見るような無関心さを保っていることも気にかかる。2人が母娘であるということを新たな責めの材料にされるのを嫌っているということもあるだろうが、本来貴美子が有していた母親に対する尊敬はもとより、家族に対するいたわりの気持ちすら失われているようであることが、裕子の胸を深くえぐった。
(すべては自業自得なのだ)
裕子は苦い悔恨に顔を歪める。母親である自分の軽率さのために2人の娘をこのような地獄に落とし、また夫である道夫を失うことになった。悔やんでも悔やみ切れない思いである。しかし裕子のそんな自責の思いは、再びしのぶに対する理不尽なまでの恨みに転化する。
(私達がこんな責め苦にあっているというのに、しのぶさんは今頃一体何を……)
あの色地獄のような自治会集会場から裕子一人が連れ出され、しのぶは奈美や摩耶たちとともに残された。意識が朦朧となったまま裕子が脇坂や文子、良江によって抱えられるように運ばれて行く時、しのぶはまだ山崎奈美に対して「めんどり」の珍芸を演じて見せているところだった。
(そろそろ道夫さんが帰って来るころ……あの泥棒猫はきっとまた道夫さんと乳繰り合っているに違いないわ)
最近すっかり精彩が無くなり、仕事を干されたため残業もしないで会社を出るようになった道夫だが、さすがに都心からニュータウンまではかなり距離があり、まだ帰宅する時間ではない。しかし、裕子にはもはやそのような判断力すらなくなっているのだ。
「裕子、何をぼんやりしているんだ」
飯島の声に裕子ははっと我に返る。
「俺の言ったことは分かったのか。わかったのならちゃんと返事をしろ」
「わ、わかりました」
裕子はあわてて返事をする。貴美子がちらりと冷たい視線を投げて来たのを裕子は感じる。
「ママ」
「な、何?」
A工業高校に連れて来られてから初めて貴美子に声をかけられた裕子は、あわてて笑顔を作り貴美子の方に向ける。
「ママのせいでただでさえひどい目にあっているんだから、これ以上迷惑をかけないでね」
「ど、どういうこと?」
「飯島先生がさっきおっしゃったでしょう。早くいかせた方はもう一方を手伝わなきゃいけない、って。要するにママがもたもたしていると私が迷惑するの。わかった?」
貴美子の冷たい言葉に裕子は青ざめる。飯島は母娘のそんなやり取りをさも楽しげに眺めていたが、やがて口を挟む。
「心配するな、貴美子。お前の母親のフェラチオは吉原のソープランド仕込みだ」
飯島の嘲るような言葉が再び裕子の胸をえぐる。
「ふん……それならいいんだけれど」
「母娘喧嘩はやめてしっかり協力しあうんだ、それじゃあ初めるぞ」
飯島はそう言うと扉を少し開け、「初めの2人、入れ」と声をかける。
扉の向こう側で歓声が起き、入ってきたのはショートの荒木満とセカンドの坂田大樹である。
「打順の通りに入って来たか」
「くじ引きにしようかと言ったんだけど、これが一番しっくり来るからね」
飯島の問いに、満が床に跪いている2人の美しい裸女を見て喜色を浮かべながら答える。
「それにうまい具合に裕子と貴美子、好みが5人ずつに分かれたんだ」
満の言葉に貴美子の顔に一瞬意外そうな表情が浮かぶ。貴美子は10人の部員たちのうちほとんどが若い自分を選ぶと思っていたのだ。
もちろん汗くさい野球部員たちの10人の性の処理を一人で行うなど貴美子には耐えられることではなかったが、貴美子は10人のうち8、9人までが自分を希望し、くじ引きか何かで強制的に半々に割り当てられると言った展開を予想していたのである。
「ふん、意外に熟女好みが多いんだな」
「俺も意外だったぜ」
満はそう言いながらせかせかとズボンを脱ぐ。
「そういうお前はどっちなんだ、満」
「俺かい、俺は……」
満の視線は先程から羞恥にじっと顔を伏せている裕子の裸身に向けられている。
「裕子の方だ」
満はそう言うと下半身裸になり、裕子の前におかれたパイプ椅子に腰を下ろす。

特別慰安室の中には早くもむっとするような淫臭がたちこめていた。男子高校生が放った濃厚な精の栗の花のような臭いと、2人の裸女が発する牝の臭い、そして汗の臭いが交じったなんともいえぬ臭気である。
3番目の部員たちの入れ替えの時に飯島はたまらず部屋の窓を開けて空気を入れ替える。つかの間の休憩を与えられた裕子と貴美子は、一刻も早く新鮮な空気を肺の中に取り入れようとするかのように、ハアハアと荒い息を吐いている。
裕子と貴美子が部員たちに口唇による愛撫を開始してからまだ20分ほどしか経過していない。裕子は最初の相手である荒木満をものの2分もかからないうちに撃沈してから、すぐに貴美子への援護に回った。貴美子が奉仕している大樹の汗くさい肌にチュッ、チュッと音を立てて接吻し、貴美子が亀頭の先端に口吻している間に玉袋を舌先でくすぐり、貴美子が口内に陰茎を含んでからは乳首に甘い接吻を注ぐ。
思いがけない母娘の二輪車による奉仕に、大樹はたまらず濃厚なザーメンを貴美子の口中に放つ。大量の精をぶちまけられて目を白黒させている貴美子が口の端からこぼした白濁を裕子はすかさずすくい取り、丹念な「お掃除フェラ」を施していく。
すっかり満足した満と大樹が部屋を出ると、好奇心を剥き出しにした部員たちの質問が浴びせられる。満が裕子の口内の夢のような感触を告げると大樹は母娘2人による奉仕の素晴らしさを力説する。それを聞いた部員達の間に動揺が走る。貴美子を選んでいたものは裕子への鞍替えが出来ないか悩み、裕子を選んでいたものは貴美子に替えることで母娘2人による奉仕を楽しめないか真剣に考える。

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