第156話 母娘舌奴隷(4)

結局は当初の決定した打順どおりに続けることが合意され、貴美子を選んだ政和と裕子を選んだ勇一が部屋に入る。結果は最初の組と同じであり、A工業高校野球部の主砲である勇一を軽くノックアウトした裕子は、再び貴美子の支援に回る。2人がかりの責めによって政和もあっけなく処理されてしまう。
「だらしのない奴だ」
頭をかきながら部屋を出た勇一に、佐藤新也が吐き捨てるように言う。野球部のキャプテンでもあり、A工業高校不良グループのリーダーでもある新也は、いまだ18歳ながら女性経験も豊富である。また、正明とともに、龍が貴美子を調教する場面をたっぷり見せつけられたことで、自分もいっぱしの調教師になったような気分でいた。
(俺は他の連中とは違うぜ)
新也は下半身裸になると、自信満々で裕子の前におかれた椅子に腰を下ろす。裕子は上目使いで新也を眺めると、「小椋裕子です、ご奉仕させていただきますわ」と小声で挨拶する。
その凄みさえ感じさせる妖艶な視線に新也は背筋がぞくりとそそけ立つのを感じる。
(くそっ、何を動揺しているんだ)
必死で落ち着こうとする新也の半屹ちになった肉棒を、裕子はいきなりぱくりとくわえ込む。
「おっ……」
新也の口から思わず声が漏れる。裕子は喉元まで含んだ新也の肉塊を、口内の肉と舌を使って柔らかく、しかししっかりと包み込むとゆっくりと首を動かし始める。
(な、なんだ……)
裕子の口から喉の入り口までが性器に変貌したような感触に、新也は鋭い快感を知覚するのと同時に激しく焦り始める。
新也はこれまで同世代の不良少女たちや、金で買った商売女からフェラチオの愛撫を受けた経験は何度もある。しかし裕子のそれは少女たちのたどたどしいものや、商売女たちの巧みだがどこかお座なりなものとはまるで違っていた。
性交そのものよりも深い快感が味わえるそれはまさにオーラルセックスという言葉がふさわしい。
新也のペニスは裕子の口中で膨張し、その先端は裕子の喉の奥まで突くようになる。裕子は一瞬苦しげに眉をしかめるが、やがて開き直ったように新也のそれを喉の奥まで引き込むように愛撫する。
「うっ……」
早くも限界に達した新也がうめき声を上げたその時裕子はさっと身を引き、行き場を失ったようにゆらゆらと揺れている新也の肉棒の先端にそっと口吻を注ぎ込む。
「まだ、いっちゃ駄目よ」
裕子は新也の顔を見上げながら囁くようにそう言う。そして肉塊の熱を冷ますように、形の良い乳房をそっと押し付けるのだ。
新也はそれだけで再び射精寸前まで追い込まれる。口の中に出すのならともかく、空打ちするなどということは仲間の手前面子が立たない。新也は気を逸らせようと、隣でセンターで5番の小野裕哉を愛撫している貴美子に目を移す。
「うっ、ううっ……」
貴美子は必死で顔を前後させ、裕哉を一刻も早く追い込もうとしているが、なかなか射精させることが出来ないでいる。
(お願い……早くいって……)
貴美子が焦れば焦るほど、最初は鉄のように堅かった裕哉のものが徐々に硬度を失って行く。貴美子の愛撫が単調、かつ強すぎることと、裕哉の事前の興奮が大きすぎ、実際のプレイとのギャップが激しかったことが原因なのだが、貴美子はそれに気づいていない。
(これ以上ママに負ける訳には行かないわ)
貴美子は年下の不良少年たちに口唇での奉仕を強いられている屈辱を、母親の裕子に対する反発に転化することで懸命に気持ちのバランスを図ろうとしている。少年たちとの年齢も近い自分が、それこそ彼らの母親ほどの年齢の裕子に後れを取るとは貴美子自身信じられないことだった。
「まだ、まだいけないの?」
貴美子は裕哉のペニスからいったん口を外し、舌を出してぺろぺろと少年の肉棒の先端を嘗める。犬のようなその行為は見るものにとっては刺激的だが、裕哉にとってはヒリヒリし始めた肉棒が多少癒される程度の効果しかなかった。
そんな貴美子の様子を見ていた新也は、気が逸らされるどころかますます興奮する。空手まで使うあの勝ち気な貴美子が牝犬のように舌を出して、新也のチームメイトのペニスをぺろぺろと嘗めている。男たちに立ち向かう貴美子の凛とした姿を知っているだけに、そのギャップから感じられるエロチシズムは鮮烈であった。
新也の肉棒が新たな熱気を取り戻したのを見計らったように、裕子が攻撃を再開する。裕子は新也のペニスを包み込むように咥えると、喉の筋肉を使って深々と呑み込んでいく。
「お、おおっ!」
ペニスから身体全体が裕子に呑み込まれて行くような感覚に、新也はたまらず声を上げる。先走りの樹液を喉の奥に感じた裕子は、すべてを吸い尽くすような勢いで思い切り新也を吸い上げる。
「うおっ!」
バキュームフェラと呼ばれる裕子の技巧に新也はあっけなく崩壊する。口から喉まで使った裕子のそれによって、これまでセックスや自慰では経験したことのないほどの強烈な射精感を与えられた新也は獣のように咆哮する。
新也の濃厚な樹液を喉の奥に受けた裕子は、込み上げる嘔吐感を必死でこらえ、新也を一滴残らず吸い尽くすように喉を上下させている。
新也の発作が収まったのを確認した裕子は口を外し、舌を使って丹念に新也の肉棒の汚れをぬぐい取って行く。
「ごちそう様でした」
後始末を終えた裕子は新也にそう声をかけると、いまだに裕哉を追い落とせずにいる貴美子に加勢すべく、新也に背を向ける。時計を見た新也は、自分が5分ももたなかったことに気づき愕然とする。
それも裕子があたかも新也を少しでも長く楽しませようと焦らせたためそれだけかかったのであり、休みなく責められていれば3分もたたずに陥落したことだろう。
裕子と貴美子、母娘2人がかりで責められ始めた裕哉は「あっ、あっ」と情けない悲鳴のような声を上げている。
(女みたいな声を出しやがって……)
新也は苦々しい顔を裕哉に向ける。いったん力を失っていたペニスが、裕子と貴美子が裕哉の肉棒を奪い合うように愛撫しているのを見ていると、ムクムクと起き上がってくるのも腹立たしい。新也は下半身裸の情けない姿のまま、裕哉が美しい母娘によって追い上げられていくのにちらちらと羨望と苛立ちが混じった視線を向けているのだった。

休憩を取らされている貴美子は、裕子の不思議なまでに静かな横顔にぼんやりと視線を向けている。
どうして自分がこんな奴隷マネジャーなどという惨めな境遇に堕ちなければならなかったのか。なぜこんな屈辱を強いられるのか。
すべては裕子の浅薄な正義感が招いたものではないのかと母を恨み、香織たちの調教によって淫らに変身した母に対して裏切られたような感情を抱いていた貴美子だったが、今は不思議なほどその母に対する嫌悪感が消えているのを感じていた。
一本の肉棒をともに分け合い、嘗め、しゃぶり合っているうちに貴美子の心に、なぜか母親に対するこだわりがなくなっていったのである。

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