第160話 美少女露出調教(2)

昨夜「かおり」で繰り広げられた淫虐の狂宴、そして今朝加藤家の3人が強いられたストリーキング、香奈に対する東中校内での陰湿な責め――すべてが香奈の想像をはるかに越えた出来事だった。
ボックス席には留美の他に3人が座っている。窓際の留美の隣りには英語教師の小塚美樹、そして美樹の前には世良史織。
そして、史織の隣りで美樹の正面の通路側の席には香奈の兄、加藤健一が座っていた。
「それにしてもうまく化けたものね」
美樹は健一の姿をしげしげ見つめると、クスクスとおかしそうに笑い出す。
健一は香織が親しくしている美容院で髪に軽くパーマをかけられ、化粧までさせられていた。髪のボリュームが足らないところは付け毛でカバーしている。
健一の上半身はパッドをいれたスポーツブラの上に、里佳子や香奈とお揃いのピンクのタンクトップ。下半身はさすがにスカートではなかったが、白いホットパンツをはかされた健一はちょっと見では少し大柄な女子中学生、しかも母親譲りのかなりの美少女としか思えない。
「どこから見ても可愛い女の子よ」
「ほんと、香奈と並べたら姉妹にしか見えないわ」
史織も楽しげに笑いながら健一の股間に手を伸ばす。
「あっ……」
史織が巧みに健一のホットパンツのファスナーを引き下ろし、女物のパンティで包まれたペニスを引き出すと、健一は真っ赤に頬を染めて小さな悲鳴を上げる。
「こらこら、健一クン。大きな声を出すと店の人が気づいちゃうわよ。キミがテーブルの下でフルチンになっていることが」
美樹が健一に身を寄せるようにして囁きかける。
「もうビンビンに堅くしちゃってるじゃないの、エッチなお兄さんね」
史織が中学1年とは思えないほどの巧みな指技で、健一の陰茎を弄ぶ。
「先走りの雄汁で自分の母親のパンティをこんなに汚しちゃって、健一さんがこんなヘンタイだったなんて、史織、ショックだわ」
「あっ、ああっ……」
「なんて声を出しているのよ。人がたくさんいる喫茶店の中で妹の同級生にチンポをしごかれてよがるなんて、恥を知りなさいよ」
「も、もうやめて……」
妹と同い年の少女にいたぶられている健一は苦しげなうめき声を上げる。
憧憬の思いさえ抱いていた健一が目の前で少女のように身悶えするのを、留美はしばらく信じられない思いで見つめていたが、やがてはっと我に返る。
「あ、あの……」
留美がおずおずと口を開く。
「なんなの、留美」
「し、史織。外を見て……。香奈と里佳子先輩に沙耶とみどりが何か話しかけているわ」
「そうなの、それで?」
留美は深刻な表情で話しかけるが、史織はちらと窓の外に目をやっただけで気にも止める気配がない。
「史織……」
「うるさいわね、こっちはせっかく調子が出てきたところなのよ。2人を見張るのは留美の役目でしょう。最初言ったように2人がスカートを押さえたり、しゃがみこんだりしたら10分延長。それだけをチェックしていればいいの」
「でも……」
「山崎さん、心配しないでも里佳子がちゃんとあしらうわ。見てなさい」
小塚美樹が余裕たっぷりに留美に告げる。
留美は不安げに視線を窓の外へ戻す。すると美樹の言った通り里佳子は香奈を促して、沙耶とみどりを振り切るように再び階段を上り始める。沙耶が何か呼びかけているが香奈は振り返らない。沙耶とみどりはしばらく何事か話し合っていたが、やがて諦めたようにその場を立ち去る。
「ね、行ったでしょう」
美樹は微笑を浮かべながら留美にうなずきかける。
「健一クンも外を見るのよ。あなたの可愛い妹と大事なガールフレンドが、大勢の人にお尻を晒しているところをね」
美樹がそう命令するが、健一は真っ赤に染めた顔を俯けたまま窓の外を見ようとしない。史織の口元に残忍そうな笑みが浮かぶと、健一の喉から再び小さな悲鳴がほとばしる。
「ああっ!」
「言うとおりにしないとタマを握り潰すわよ」
史織は凄みのある声で健一を脅す。健一はその部分の激しい痛みと、年下の少女になぶられる屈辱に耐え兼ねて、命じられた通り窓の外を見る。
留美はそんなその健一の哀れな様子が見ていられなくなり、史織に言われた通り里佳子と香奈の様子を見張り続ける。
「あっ……」
隣りに座る小塚美樹の手が太腿の急にあたりに伸びてきたので留美は驚きの声を上げる。
「声を出しちゃ駄目。そのまま窓の外を見ているのよ」
美樹が小声で囁きかけながら、留美のスカートの裾をゆっくりと上げて行く。
「な、何を……」
「声を出すなと言っているでしょう」
留美の太腿からパンティに至るまでが丸出しになる。
「だ、駄目……そ、外から見えちゃう……」
「騒ぐと店の人が気づいて、あなただけでなく健一クンまでが大恥をかくわよ」
そう脅された留美は引きつらせた顔を窓の外へ向ける。前の席でも同様に、史織に強制された健一が真っ赤に染まった顔を横に向けている。
史織と美樹によって健一と同時に責められながら、ともに窓の外へ目を向けている。そんな留美の頭に妖しい幻想が生じてくる。
それはこの場での健一との奇妙な一体感によって生じたものか、昨夜目にした加藤家のしのぶ、健一、そして香奈の3人が「かおり」の舞台の上で小椋家の母娘、裕子、貴美子、里佳子の3人に責められ、華麗な敗北を遂げたのを目にした強烈な記憶が生んだものか、留美には分からない。
憧れの対象であった健一と同じようにいたぶられているということが、留美の心の中に説明の出来ない被虐性の快感を生じさせたのである。
留美の視界に、超ミニスカート姿の里佳子と香奈が並んで、階段を上り降りする姿が目に映る。階段下のギャラリーはさきほどよりもずっと数を増し、50人近くになっている。
風が吹いてスカートがまくれ上がり、2人の美少女の裸の尻が丸出しになるたびに観客からわっと歓声が上がり、カメラ付携帯のフラッシュが光るのがわかる。香奈が今にも泣き出しそうになるのを必死でこらえながら、ひたすら階段を歩いているのが留美の目にも明らかに分かる。
そんな香奈を見ていると留美は身を切られるような罪悪感と共に、なにか羨ましいような不思議な気持ちになってくる。
(私もいつかあのようなことをさせられるのだろうか……)
留美は心の中で香奈と自分を置き換える。舞台の上で素っ裸のまま健一と並んで緊縛され、多くの観客の目の前で恥を晒す留美。朝の街中を健一と並んで全裸でジョギングする留美――。

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